「よれよれの古い靴下のような二人。」しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
よれよれの古い靴下のような二人。
急展開などはなく、じっくりと進むストーリー。
いつまでたってもぞんざいで口が悪い夫エベレットが、最後に見せる愛に胸を締め付けられる。お互いが求め合う愛の美しさを見せつけられた。
結婚式の夜の、二人で静かに踊るダンスも堪らなく素晴らしい。障害を患う妻のモードを気遣う足元を映し出した瞬間、どっと涙が流れた。
本人になりきったサミー・ホーキンスの迫真の演技に脱帽。「博士と彼女のセオリー」でのエディ・レッドメイン同様、役者魂のすさまじさたるや、すごいとしか言えない。
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