いぬやしきのレビュー・感想・評価
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ドラマ部分に引き込まれる。
案外、登場人物が多い。
しかしながらどの人物も際立っていて、ごちゃまぜになるどころか余剰感もなく、きっちり記憶に残るあたりとても好感が持てた。
特に悪役の心理描写には、共感を呼びつつ非道を突っ走らせるさじ加減が、物語をいい具合に引っ張っていると感じる。
あらゆる面で対照的な二人が対決するラスト30分も、それまでの静けさを破る疾走感満載ですっぽ抜けることなく見ごたえがあった。
とはいえ見どころはアクションというよりドラマ部分だとしか思えないほどのノリさんの好演に、佐藤くんの怪演がよい。
日本映画にしては頑張った
想像以上に素晴らしかった
原作未読、ざっくりとしたあらすじを知ってる程度の事前知識で視聴しました。
「漫画原作の映画化」ということで正直あまり期待はしてなかったのですが、これが想像以上に楽しむことができました。
何よりメインキャラを演じた佐藤健さんと木梨憲武さんの二人が素晴らしかった。特に木梨さん。普段テレビで見るユーモア溢れる姿を完全に封印し、見事に「冴えない中年」を演じきっているように感じました。
ストーリーも映画尺にキッチリきれいに纏められています。キャラクターの描き方がしっかりしていて、原作未読でも内容を理解できて楽しめる構成になっていました。
惜しむらくは獅子神が大量殺人を行なうきっかけとなった、女子大生一家殺人がちょっと唐突であったように感じたことです。原作を読んだ人から聞いたことには、原作では獅子神が殺人鬼になるに至る経緯をもう少し丁寧に描いているそうです。映画版では獅子神が単なる猟奇殺人鬼のように描かれているように感じました。勧善懲悪ものとしての分かりやすさを重視したのかもしれませんが、獅子神が殺人鬼に至る経緯はもう少し丁寧に描いてほしかったように感じます。
不満点も多少はありますが、超人バトルアクション映画としては申し分のないクオリティで本当に面白かったです。難しいことは考えず、爽快なバトルものとして楽しむにはオススメです。
佐藤健が高校生に見えました!
突如謎の飛行船によって全身機械となってしまったおじさんと高校生によるバトル系SFアクション映画。
漫画はすでに全巻読んであり、
その中でも上手く2時間にまとめられていたと思う。
配役はおじさん役が木梨憲武でちょっとカッコよすぎるんじゃないかなぁと感じた。
30近い佐藤健の高校生役も無理があるんじゃないかなぁと思ったのだけど気にせず観れた。
るろ剣といい亜人といい、佐藤健は実写映画にピッタリハマる俳優だなぁと感じた。
力は絶望にも救いにもなる
いぬやしきの根底に流れるテーマは二つあると思う。それは以下の二つだ。
1. 力は使うものによって絶望にも救いにもなる
2. 人間性とは何か
力(能力)とはただ存在するだけであり、それがもたらす結果の責任は使用者にある。ということなんだろう。この物語はそれを極端な例を用いて表していると感じた。
また、人間であることとはどういうことなのか。犬屋敷は人を救うこと。誰かのためになるということに人間性を見出し、獅子神は命を奪うことで、自分は人間ではないということを見出した。一見獅子神の行っていることは非人道的のようであるが、行動に対する動機は極めて人間臭い。
結局2人とも人間性を失っていなかったというのがこの物語の結末なのだろう。
自分はできれば誰かを救うことが人間であるということなのだと信じ続けていきたい。
まあまあ手堅くまとめられてる
電王 vs 仮面ノリダー
アニメ視聴組の感想
劇場公開時に見れなかったいぬやしき、アマゾンプライムビデオでようやく視聴。
始まって暫くは木梨憲武を始めとしたキャスト、悪い意味で嘘くさい演技や大仰なBGMに辟易。
が、見ているうちにそんな違和感もなくなり原作を踏襲したドラマの世界観に没頭していきました。
キャストも原作からの先入観なしに見れば悪くなく、中でも佐藤健の悲しみと怒りと寂しさの入り混じった演技はなかなかでした。
ただ高校生には見えないですねw
VFXを駆使したアクションシーンは近年の邦画のなかでも極めてクオリティが高く驚きました。
見慣れた新宿のビル群の中を縫うように飛び回りながらのハイスピードバトルは、アメリカが舞台のマーベル映画にはないカタルシスさえ感じました。
ストーリーは基本原作をなぞっていますが、終盤の隕石を止める展開がないので不満でした。
この終盤の展開、アニメで号泣させられた名シーンなんで映画にも入れて欲しかった。
このシーンがないから、主人公2人がなぜ機械の体になり生まれ変わったのかが曖昧なままなんですよね。
2時間弱に収まりきらないというなら、せめて隕石のエピソードを補完しうるドラマを入れて欲しかったところ。
とはいえ、十分見応えあった本作。
漫画原作の実写映画としては見る価値ありだと思います。
最後で全て台無し・・・
最後以外は結構良かったんですが、
最後の原作と違う改変で、全てが台無しになりました。
原作は父親の威厳と家族の絆の再生、
それとは対照的に彼の心の闇、孤独を描いたものだったのに、
映画では最後の原作と違う改変の所為で
彼等を単なる善と悪に置き換えただけに・・・
しかもアヴェンジャーズ、バットマンのようなヒーローもの
のようなアクション・シーンに仕上げてしまっている。
しかしその所為でCGのちゃちさが浮き彫りになってしまっている。
(俺はアヴェンジャーズを観た直後に観たので余計にそう見えてしまった)
そして何より残念だったのは、映画では家族の絆の再生が
全くされていないまま終わってしまうのだ!これって絶対ダメじゃん!
でも、最後さえ目をつぶれば、とても良く出来た映画だと思います。
原作読んでない人が観た方が楽しめるかも?
久しぶりに好きな作品。
見ながら、機械ギャシ〜ンみたいな感じが、なんかガンツににてるな〜と思いました。後から原作はガンツの作者さんだと知りました。なるほど納得。結構好きな世界感です(ガンツは映画館で見ました)
題名から思ってた内容と全然違って、面白いと思いました。迫力あるストーリー、世界感に加え、佐藤さん、木梨さんの演技がさらに盛り上げる、すごく良い。邦画でアクションをすると、はいはい合成〜という不自然な感じがつきまとうんですがこれはそんなに思わなかった。次の展開は??と引き込まれて気にしなくなるのだと思う。迫力があってハラハラドキドキ。戦いのシーンは爽快感さえある。うおお、いけえええ!と熱くなる映画です。久しぶりに好きな映画だと思った。
のりさんてこんなにおじいちゃん?
観てよかった。
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