劇場公開日 2018年4月20日

  • 予告編を見る

「お見事です。」いぬやしき MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0お見事です。

2018年4月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原作物はどうしたって批判は付き物だ。
何故あのシーンが無いだの何故あのセリフが無いだの。
ファンの数だけ思い入れの有る場面はあって、その全てをフォローして一本の映画にするなど絶対に不可能だ。

それでも映画化の企画が上がれば、どの場面を入れてどの場面を削るか脚本家や監督は取捨選択に頭を悩ませるのでしょう。

今作に関しては流石「アイ・アム・ア・ヒーロー」の佐藤信介監督。
主人公犬屋敷の情けなさと、どんなに白い目で見られても揺るぎ無い家族愛。もう一人の主人公御子神の絶望と怒り。絶対的人間愛対絶望的怒りと云う作品のキモはしっかりと押さえた上で、見事なアクションエンターテイメントに仕上げている。

同じコミック原作、フジテレビ制作、佐藤健主演でも「亜人」とは比べ物にならない出来だ。演出力の差を本広克行監督も思い知って欲しい。

話が逸れた

佐藤信介監督は「修羅雪姫」の頃からアクションとドラマ、どちらも丁寧に演出出来る貴重な監督だと思う。(GANTZは企画自体に無理があった)
無論下村勇次アクション監督とのタッグ有ってこそとは思うが。
このコンビで是非続編もお願いしたい。と云うより作らにゃいかんでしょう、これは。

けどちょっと心配なのが、客の入りイマイチだったんだよねえ。皆さん観に行ってください。

オススメ。

MAKO