メアリと魔女の花のレビュー・感想・評価
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過去のジブリを知らなければ楽しめる
総合的に、アリエッティやハウルよりは面白かったです。
躍動感があり、子供が楽しめる様な不思議要素も画面の隅々に登場します。
良く言えば、ジブリらしい魅力的な演出を取り入れた。
悪く言えば、ジブリらしさに拘ったのみでオリジナリティがない。
ラピュタや千と千尋、魔女の宅急便、トトロなど
栄光を駆け抜けた個性的なジブリ作品と比べられるレベルではありません。というより、それらの栄光ジブリ要素をあちこちに堂々と散りばめられているので、終止、亜流だなぁという印象です。
作品独特の個性が無いために、キャラクターの魅力は今ひとつ。
主要キャラにパンチがなく、モブに至っては存在感がありません。
( 脇役が魅力的なのはラピュタが良い例です。 )
設定が甘く、特に物語の柱になるはずの魔法学校が投げやりです。多数在籍するはずの生徒の今後に全く触れていません。
ただ、
ひとりよがりにならずに大衆の心を射止めようという必死さは
物語の構成やテーマ曲からもひしひしと伝わったので
冒頭の2作品よりも個人的に好感がもてました。
「 今までのジブリを混在させた 」を、
良しとするか悪しとするか、というところですが
ピュアな子供さんなら問題なく楽しめると思います。
遊園地の絶叫マシンの様に刹那的な面白さを求めるなら良いですが、しみじみと長きにわたり心に残る作品となるのは難しいでしょう。
余談ですが
映画館に メアリのヘアゴムが750円くらいで売ってました。
それは何の特徴も無い、ロゴやチャームもついていない百円均一に売ってそうな紫のリボンゴムで
グッズとしての気合いを感じませんでした。
マーニーが特別だったのか…
爽快
宮崎アニメの衣鉢は継いだ
スタジオジブリの製作部門閉鎖後に立ち上げられたスタジオポノックの第1回作品。
予告編から、ジブリ時代のヒット作を彷彿とさせるモチーフを多数用いた感があり、米林監督の前2作に感心しなかったこともあって、劇場へ足を運ぶかどうか迷っていました。
が、賛否半ばする評価が、これは観てみなければ、と思ったものです。
英国の田舎、大叔母さんの家にやって来た赤毛の少女メアリ。
両親は遅れてやって来ることになっているが、それまでは退屈極まりない毎日。
学校が始まるまでには、まだ一週間もある。
そんなとき、近所に住むピーターの家の黒猫と灰色猫の二匹に誘われて森に入ったところ、7年に1度しか咲かない不思議な花を見つけた。
その花は「魔女の花」だという・・・
というところところから始まる物語で、その後、メアリは花の力を借りて、異世界にある魔法学校に辿り着く。
物語の骨子は『千と千尋の神隠し』に似ているし、魔法学校のモチーフは『ハリー・ポッター』シリーズに似ている。
まぁ、あの映画のあのシーンに似ているというのを指摘するのは野暮というもの。
そもそも、この手のハナシは似たり寄ったりが当たり前なのだから。
じゃ、どこをどう観て楽しむかというと、主人公に共感できるか、感情移入できるかというところ。
お定まりのパターンのハナシなのだから、ここが一番のポイント。
で、米林監督の前2作では、これが全くできず、ストーリーは面白いのに、観ていてつまらないという結果だったのだが、今回はまるで違って、メアリの冒険にハラハラドキドキしっぱなしだった。
とにかく、メアリの表情、動作が過剰ともいえるほどで、その分、観ている側に感情が伝わってくる。
表情もさることながら、動作も大仰で、カットによっては手足のバランスが実物大ではないところもあったのではなかろうか。
これはたぶん、宮崎駿の十二分に再度研究して、絵コンテの切り方からなにから模倣することに徹したからではないかと推測する。
新しいアニメスタジオの第1回作品、それも、本家ジブリを思い出さずにはいられない題材。
ならば、ジブリの衣鉢を継ごう、それには師匠に倣うのが一番いい。
プロデューサーの西村義明は、そう決断したはず。
彼がジブリ時代に手掛けたのは米林監督の2作品と高畑勲監督の『かぐや姫の物語』。
つまり、非宮崎アニメ。
宮崎アニメを継ぐのを第一目標とし、米林監督らしさ、スタジオポノックらしさを出すのは第2作でいい。
そう思ったとしか思えない。
その結果は・・・
大成功だと思う。
女校長とドクターが昆虫脚型の乗り物で壁を走ってくるシーン、メアリが箒で空を飛ぶシーン、そのほか至るところに躍動感が溢れている。
そして、もうもうひとつ。
宮崎アニメの要石ともいうべき、文明に対する警鐘。
すべてを可能とする魔法をもつ人間以上の何か、得体の知れないものになって(いや、なりきれず)コントロールが効かずに暴走してしまう少年の姿は、原作が1971年に書かれたことを思うと、原子力の暗喩なのだろう。
人間が制御できない力を持つことは・・・と後悔し、持たない方がいいと結論付けるあたり、米林監督作品の前2作にはなかったことだ。
と、絵コンテから始まる外観の仕様のみならず、物語の核心・隠れ主題という内面の仕様も宮崎アニメから受け継ぎ、満足できる一篇であった。
なお、物語的には、魔法学園へ行って帰ってくるまでが少々冗漫なので、ここはもう一工夫欲しかったところ。
ジブリとか、そう言う問題ではない。
原作は英国女流作家でストーリー自体は、まぁファンタジーとしては及第な内容だと思うし、絵・動画は高い水準にあるし、絵面の表現・演出もソコソコ。効果音やBGM等の音響はイマイチで、多用された破裂音がかなりウザいです。
そしてジブリ出身と言うか卒業生と言うか、手練なメンツが揃っているのだから充分期待できる内容を提供してくれる安心感は有るのに、何でまた『持病』までも継承してしまったのか。
解ってます、解ってます。ソレが大人の事情だとは百も承知です、しかし今後劇場アニメ制作の上で厳しい問題でもあり目の上のタンコブとして君臨してしまいそうで甚だ残念と言わざるを得ません。
声優と言う技術職をナメてるのか、或いはテキトーにやっつけてギャラ貰おうと言うのか、そんなんでは決してない筈ですが、今回どうにも下手が目立ってしょうがなかったです。杉咲花から大竹しのぶまで、こちらも錚々たるメンツに米林監督がかなり遠慮したとしか思えず、遠藤憲一に至っては監督は優しいんじゃなくてビビったンだと思います多分。勿論キチンとハマってた役者も居ましたが、全体のレベルは低いです。
庵野秀明の堀越二郎を思い出させるモノで、声が駄目だとコレだけ全体の雰囲気を乱す良い例だと思う作品でした。プロの声優を差し置いてまでもアイドルや俳優女優を声優に起用するってのが、関係ない別の意図があってゴリ推してる感が否めず、コレはかなり深刻な病と言えます。(文中敬称略)
今後に期待したい
なぜジブリを模倣するのか
過去のジブリ作品への詰め込み感がとても強かった。過去に新海誠が「星を追う子ども」で失敗した例とそっくり。過去のジブリ作品への思い込みが激しく、模倣しようとしすぎ。新しい作品を作ろうという気概が全く汲み取れない。ストーリーも原作知らないので「?」な部分があったり、特に強いメッセージもなかった。映像は綺麗だったけど、子供、特に未就学児には観せたくない表現はあるし、だからといって大人向けの表現があるわけでもないし、非常に中途半端。
予告編はとても面白そうでワクワクしながら観に行ったのに、観終わったあとの低い満足感、時間を無駄にした感が半端なかった。
正直、「魔女、ふたたび」のキャッチフレーズを使うのは恥ずかしいレベルだと思った。正直失敗作だと思うし、ディスクが出てももう一回観たいとは思えない作品だった。
うーん。。。
ジブリの呪縛
オリジナリティーとは
うーん?
本当につまらなかった…。魔法とか魔法学校とか、ハリポタっぽい楽しい...
盛り上がりがほしい
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