劇場公開日 2017年7月8日

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「毒にも薬にもならない感じ。」メアリと魔女の花 HIROKICHIさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5毒にも薬にもならない感じ。

2017年7月10日
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単純

宮崎監督の引退宣言の後、ジブリのスピリッツを継ぐ形となったスタジオポノックの初作品ですが。
印象としては『なんでもありのファンタジー』と言った感じで、従来のジブリ作品の“芯”となる物がまるで感じられませんでした。

結局は少女の成長記を描きたいのだろうが、主人公メアリの人物像がドジな少女と言うだけで『千と千尋の…』の千尋有りきだし… このストーリーのキーパーソンである校長夫婦?がなぜ急に『誰もが完璧な魔法を使える世界』を築きたいと思う様になったのか動機が不明⁈ そんな舌足らずな中、社会風刺的にメルトダウン的な演出をチラつかせ、製作側の青臭い部分に気持ちがザラっとしました。宮崎監督が自身が亡き後ジブリを閉めた理由の様な物まで深読みしてしまいました。

結局、宮崎監督の再復帰とスタッフが翻弄されたのは、気の毒だが… 結局は自分達が何を伝えたいのか、実際ジブリで学んだポノックスタッフがこれを観て面白い作品だと思えるのか? 疑問に思いました。
米林監督含めポノックスタッフにはジブリ時代のノウハウを活かし、本当に自分達が作りたい世界を追求し観せてもらいたいです。

次作も絶対観ますので、是非頑張ってもらいたいです。

HIROKICHI