羊と鋼の森のレビュー・感想・評価
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ちょっと映像演出に懲りすぎた感あり
原作がとても素晴らしい作品。この世界観を表現するのに様々な映像演出を駆使している感じが読み取れるが、ちょっと空回りしている。
ピアノが題材の映画なので、映画館で観ておきたかった作品だったので、上映期間ギリギリながら映画館に足を運んで鑑賞。キャスト達の演技は素晴らしかった。主演の山崎賢人くんの心の葛藤と成長が良く表現されていたと思う。鈴木亮平くんとの掛け合いも良かった。上白石姉妹の初共演も良かった。実の姉妹でしか表現出来ない2人の距離感が絶妙です。ピアノの演奏も良かった。最も特出すべきは森永悠希くんだったと思います。心の傷を負った少年の姿を、ほとんど台詞も無いのに表現してた演技は素晴らしかった。
ピアノ好きなら見たい作品!
ピアノやクラシック好きということが動機でこの映画を鑑賞。
予告も原作も何も知らないまま「調律師が主人公の話」という情報しかなかったため、変な期待もなく映画を楽しむことができた。
言葉や文字では語ることのできない芸術の奥深さや、音楽を追及する人が持つ独特な感性や頭の中で思い描く世界観などを映像でうまく表現していた作品なのではないかと思う。
私は、主人公が訪問先で恋をして~というような展開やドキドキハラハラの人間ドラマなども期待していたのだが、そういうものは全くなく、あくまでも調律師を軸に淡々とストーリーが展開していくというものだったので、人によっては物足りなさを感じるかもしれない。
また他の方も書いていたように、森のシーンやピアノ演奏のシーンが多く、映画自体も少し長すぎて疲れてしまった。
個人的には、引きこもりであった青年のシーンで涙してしまったので、調律後どうなったのか?悲しみを乗り越えて自立していくシーンも見たかった。
不自然なシーンが多い不出来な作品
予告編で出てくる、山崎賢人が雪景色の中で叫ぶシーンは要らなかった。全体に日常的で落ち着いた作品なので、落ち着いたままの演出で十分だったと思う。特に三浦友和の口数の少ない演技は秀逸で、この演技の雰囲気で全体を通したら、かなりいい作品になっていたのではないかと思う。もともと主人公の人物造形からして、激しく泣き叫ぶ性格ではないし、泣く理由も弱すぎて観客からすればリアリティが欠如したシーンにしか見えない。
調律の作業中に息が上がるのもどうかしている。人は自分の失敗に直面した時には息を荒げたりせず、逆に無言で無表情になるものだ。このあたりの演出もリアリティを欠いている。上白石姉妹の演技はリアルな高校生を感じさせてくれたが、最後まで姉妹の家族が登場しないのは不自然だった。主人公が行き詰まった時に、家族の誰にも話をしないのもおかしい。
何だかんだで結局必要なシーンがなくて不自然なシーンばかりが目立つ、最近の映画では珍しく不出来な作品であった。山崎賢人の演技も間延びして悲壮感に欠けていて、ちっとも感情移入出来なかった。鈴木亮平も仲里依紗もいい感じだっただけに、演出と主役の不出来が悔やまれる。
原作を先読み
元々、鈴木亮平ではないと思っていたけど。明野さんの調律に付いていく話と指輪を渡し損ねたエピソードがなかった。上白石ふたごは、違いがわかるね、背の高さも違うし笑。上白石姉と机くん、佐野くんでちはやふるだし、山崎賢人と佐野くんでドメキスだね笑。佐野くん、顔が変わりすぎ。ピアノの話なので、音が聴けるのは良かった。
原作のよさがあまりない
原作を読んで鑑賞。
音楽と人生の関係の描写が本編にはあまり反映されていないような気がした。
単純な青年の成長物語になってしまっている。
また山崎さんの演技を微妙に感じた。
これが佐藤健や綾野剛だったらよりよかったきがする。
また森のきれいな映像とピアノのシーンが多く、くどく感じた。
きれいな音楽と映像で癒されました!
正直、音楽に関してはあまり詳しくありませんが、劇中で流れる音楽はすべて心地の良いものでした。全体的に淡々と進む物語なので、気持ちが盛り上がる!などという部分は多くありませんが、ゆったりと優しい気持ちになれる映画だなと思いました。
映像と音楽の美しさ
新米調律師が、仕事とどう向き合っていくのかを描いた映画。原作は読了済。
映像化すると北海道を舞台にした意味を感じる。ピアノの音にあわせて森の風景が映し出されたり、画面の切り替えで荘厳な風景を使うのがとても効果的だった。ピアノの演奏シーンや音楽も美しい。
でも、山崎賢人の演技はあまりよくなかった。朴訥とした雰囲気を重視しすぎてうまく台詞が言えてなかった気がする。
元々原作もそんなに盛り上がる場面があるわけでもないので、映画化してもこんなもんだろうとは予想していた(原作はお気に入り)。そう、映像と音楽の美しさで勝負するしかないのだ。
癒される映画でした
全体的緩やかな感じで、心地よかったです。エンディングテーマでは思わず涙が出るほどに。
山崎賢人くんの笑顔にも癒されます。(^-^)
三浦正和さんは名俳優ですね。完璧でした。
丁寧に紡がれた物語でした
久々に落ち着いた美しい映画を見た。
山﨑賢人、いいなとはじめて思った。ピアニストの姉妹の複雑な感情や完璧だと思ってた、先輩の人生の苦悩を知ることで動く胸の内を主人公から素直に感じることができた。三浦正和は本当に役を生きていて素晴らしい。
対照的な音色を紡ぎ出す姉妹の連弾シーン
新米調律師の青年とピアニストの姉妹がお互いの交流を通じ、それぞれの自己を確立していく話。全体を流れる静かで穏やかな空気感が心地良い。そしてピアノの音色が本当に美しい。対照的な音色を紡ぎ出す姉妹の連弾シーンだけでも観る価値があると思います。
由仁が急にコンクールで弾けなくなった件については劇中特に説明はされてはいない。ただ、あれは精神分析的観点からはいわゆるヒステリーの病理で説明が出来そうな気がします。ラカンの「無意識は言語によって構造化されている」というテーゼの通り、妹が姉に対して「退きたくない」という情動が抑圧された結果「弾きたくない」という症状が回帰した、そういう風にも理解できる気がします。
そう考えるとなかなか奥深い主題を含む作品のように思えてきますね。
「ちはやふる」のメンバーがそろっている
新米調律師の成長物語として見れば面白かった。夢も目標もなかった少年が、人には理解されにくいピアノの調律師になろうとして悪戦苦闘する。初めは自信なさげで全く頼りない山崎賢人が、ラストでは仕事のやりがいを見出して調律師としての夢を語る。調律師の先輩たちやピアニストとの関りの中で自信を得ていく姿は成長物語のセオリーをしっかり踏まえている。
しかしながら調律師の仕事の面白さみたいなものが今一つ伝わってこなかった。調律で音色が変わるというのならば、もっと印象的なエピソードを入れてもよかった。上白石姉妹の性格の違いが音色の違いになっているというのはナイスキャストである。息もぴったりだ。ミュージカルスターの堀内敬子の美声がずっと気になっていた。
自分だけの感性
自分だけの感性の大切さを感じた。
こと音楽という繊細な領域では、その感覚を信じ、他人の感覚とすり合わせることで、作品に意味が出てくるのだとも思った。
寝不足で行ったこともあるが、静かなシーンが多くピアノが流れるうえ、展開がスローであるため、眠気は覚まして行くと吉。
ゆったりと、穏やかに、こつこつと。
山崎賢人の佇まいが、穏やかでとても素直な青年を演じるのに似合ってた。ただ、そこまで責任を感じなくてもいいんじゃない?というのが、正直な印象かな。
調律師は、ピアニストにとって名バイプレイヤー。でも、その存在自体は観客に感じさせてはいけないのかもしれない。例えればサッカーの審判のように。試合が終わった後に、選手全員や観客が審判の存在を忘れていたような、そんなゲームがグッドゲームなように、ピアニストにとっての調教師も、そうなんじゃないかと思うわけで。
静かで、きれい
とっても静かで綺麗な映画なんだけど、ごめんなさい、ちょっと眠たかったです。
調律師さんなんて出会ったことのないお仕事、大変参考になりました。また、北海道な感じがまた静けさを読んでましたし、役者さんも落ち着いた方ばかりで。
エンディング曲は最高でした!
癒される。
小説を読んでいたので、内容はある程度熟知した状態で拝見しました。
映像化という事で少し不安もありましたが、いざ上映が始まると一瞬で引き込まれました。
映像も音楽も本当に美しくて、2時間があっという間でした。
何より、ピアノの音と森や山の描写に心が癒されました。
新米調律師の葛藤と成長を描いているので、ポジティブな気持ちにもなれます。
また、ピアノの専門的な所は解説してくれているので、知識のない人も安心して見られます。
比較的に静かで、心地よい雰囲気の作品です。
役者さんの演技も素晴らしくて違和感はありません。
しかし、山崎賢人さんが出ているからという理由だけでは、退屈に感じる人もいるかもしれません。
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