羊と鋼の森のレビュー・感想・評価
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ちょっとあれ?ってなる設定とかもあるけど、全体的には美しい映像と音...
ちょっとあれ?ってなる設定とかもあるけど、全体的には美しい映像と音楽で癒される作品。これ見て調律師を志す人もいそう。なんか夢のあるお話でした。
途中眠たくなったが終盤に起きた。
調律師という職業をテーマにした話ははじめて見ました。
なにせ、音楽とかピアノとか、全く疎いからか、あまり、引き付けられなかった。
主人公はかなり真面目。最初から、できるわけないのに落ち込む。よく悩む。よく向かい合う。まじめだなあ。
調律師のメンバーとのからみや、白石姉妹との関係がみどころであろう。
白石もね、もか、の2人を混同していて違いをいままで、わからなかったが2人で出てきてよくわかる。全然タイプの違うイメージの女優さんだ。
白石萌音のほうがキャラが立つタイプだろうか。
奇跡の耳とひたむきな努力を併せ持つ職人の話
運命的な出会いをして、調律師を目指すこととなった青年の物語。本人は才能のなさに悩む様子が繰り返し描かれるが、ピアノの音を森の風景として「見る」ことのできる共感覚は、本人の言うところの「奇跡の耳」に他ならない。
それぞれ才能と努力を表す姉妹がそれぞれの場で活躍していくであろう展開も、きれいではある。
ひねりのない、純粋な物語だった。
2020年映画おさめ
ピアニストを目指す姉妹を見守る青春
主演の山崎さんは当時22才でほぼ役と同じ実年齢。上白石姉妹も本作が初共演。みな等身大で自然で実直な演技で好感を持った。
本屋大賞受賞作が原作とのことで、随所に光る台詞があった。
「ピアノで食べていくんじゃない。ピアノを食べて生きていくんだ。」
いいなぁと思った。
ピアノを聴きたい時にオススメの佳作。
調律師の裏側
初めてこういう映画を観た!
というのが、1番印象に残った。
今までピアニストに視点をあてた映画はたくさん鑑賞したことがあるし、世の中にもたくさん作品はあったが、ピアノ調律師という職業がメインにきた作品を鑑賞したのはこれが初めて。
自身もピアノが大好きで、そのピアノのメンテナンスをして頂く調律師のおじさんを、とてもカッコいいと思っていた気持ちを思いだした。
ただ、淡々と音と向き合い、楽器を触るその仕草が独特で、邪魔しちゃいけないと子供心にあの空間や時間がとても丁寧だったこと。
私は映画に出てくる和音(上白石萌歌)や由仁(上白石萌歌)姉妹のように、音についてそんなにいろんなコメントを考えたことは無いし、調律師の方に注文したことも無いが、敏感な方はあぁやって、もっと○○な風にと音について意見がでてくる事も初めて知った。
この映画はどこをとっても美しくて、調律師という職人業の裏側を知る事もでき、ピアノの音色にうっとりし、また、ピアノとその材料となる羊毛と鋼を森とひっつける辺りにものすごく新鮮なセンスを感じた。
ピアノの音色に合わせて森が広がっていくシーンや、
和音がスランプに陥った後そこから脱却する際に水の中からもがいて上がってくるシーン。
自然の光や雪などの自然の景色がとても良いスパイスとなって使われているのも良かった。
調律師の世界を初めて知り、やはり職人さんはカッコいいんだと再確認。超一流の調律師といわれる板鳥(三浦友和)さんが落ち着いていて、あれこれと言葉を発さないところにも好感が持てた。
主人公の新米調律師の外村を演じた山崎賢人の、落ち着かないおどおどした感じも、先輩調律師の鈴木亮平や光石研の存在も役と合っていてとても良かった。
もともとピアノに親近感があって、その世界が好きだった私としては好感がもて、また新たな世界を知ることができた作品だった。ぜひ、周りの人にお勧めしたい。
それで、こういうタイトルになったのか
小さい頃ピアノを習っていて 我が家にもピアノがあった。
時々くる調律の人がかっこよく見えて
ちょっと憧れる職業でもあった。
数十年ぶりに調律の作業がとても身近に感じ
ピアノの音色にも酔いしれる
なかなか素晴らしい作品だった。
久し振りに ピアノ弾いてみたいな。
調律師。
全体を通して静かで穏やかな雰囲気の映画です。山崎賢人(外村)が調律師の役で調律を通して色々と経験を積んでいく。
調律という今まで知らなかった世界(仕事)を知ることができました。
小さい頃から森が好きな少年。外村。
高校の時に調律師の板鳥(三浦友和)に出会う。その時、生まれ故郷と同じ森の匂いを感じ調律師の道に。
ピアノを演奏する人に合わせて調律する仕事。
山崎賢人のひたむきな姿に感動しました。
森の中の静けさ木漏れ日。そして森の匂い。
上白石姉妹のピアノの演奏も素晴らしいです。
ピアノの音色と森の神秘さが相まって心に響きます。
ピアノの音色に癒されます。🌱
山崎賢人の優しさが感じられる。
派手な映画ではないけど何度も観たくなる作品です。
暗がりからまた光がさしてくる
前から気になっていて、
元気のない日にやっと観ました。
心の不安がすーっと消えて、
自分の信じることをやっていこうと思えました。
少年少女の成長物語でもあり、
ピアノ、音楽の物語でもあります。
迷ったり落ち込んだりしながら
穴から這い上がるすべが分からなくて、
絶望的な気持ちになることってあると思うのですが、
何かのきっかけでふっとまた上がっていけるあの感覚。
映画を観たときの私がそうだったし、
映画の中にもそんな物語がいくつも詰まっていました。
ん?
全然分からない。
原作は一度読んだことがあって、面白いと思った。本を忠実に再現されているのだろうと思うけど、本でよいものをそのまま映像化してよくなる作品もあるけど、これは小説の方が圧倒的に良さが分かると思う。
主人公がはじめに出会った調律師さんが、イメージにピッタリだった。すごい
上白石姉妹の初共演ということでそこは気になってました。見れてよかったです。
ピアノ5ヶ月も練習されたそうで、あんなに上手で本当にすごいです。
というか全員ピアノのレベル高すぎて驚きました。
あと、序盤の山崎賢人は見ていられないほど役に似合っていないと感じてしまった。
キャストが無駄に豪華でしたね…。この作品は本当にいい作品で本屋大賞なんだから、有名キャストに頼らないでもっと違うところで頑張ってほしかった感。
詩人の原民喜(はら たみき)を知っていますか?
映画「羊と鋼の森」(橋本光二郎監督)から。
職業としての「調律師」については、今まで知らない世界だったので、
「納棺師の仕事」を描いた、映画「おくりびと」(滝田洋二郎監督)と
似たような感覚で鑑賞した。
当然ながら「ピアノの音」に関しての問答が繰り返されて、
私は、楽しみながら、メモをした。
新米の調律師、外山は、尊敬する調律師、板鳥さんに訊ねる。
「どうしたら調律ってうまくできるようになるんですか?
板鳥さんはどんな音を目指していますか?」と。
そんな彼に向かって「目指す音ですか?」と反復した後、
「外村くんは、詩人の原民喜(はら たみき)を知っていますか?」と言い、
「その人がこう言ってます。明るく静かに澄んで懐かしい文体。
少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている文体。
夢のように美しいが、現実のように確かな文体」と呟き、
「私の理想とする音を、そのまま表してくれている」と彼に伝えた。
世界のピアニストにも認められるような調律師が例えた表現(音)、
調律師という職業、奥が深そうだな、と読み返した。
出版社の辞書編集部を舞台にした映画「舟を編む(石井裕也監督)も、
ハマってしまったし、普段知ることのない「職業」って、私、好きかも・・。
P.S
観賞後に、すぐに「ハラタミキ」を検索してしまう私の映画鑑賞、
自分でも呆れるくらい、好奇心旺盛です。(汗)
僕の話でもあった。
ピアノの調律師となった主人公。
途中主人公も言ってたけど、
誰かと戦うわけではないので、
こじんまりした話になるのでは?
どこに結末を持って行くのだろう?
と思ってたけど、
良い雰囲気で良いところに着地したと思う。
山崎賢人さんは演技が上手いとは思えないけど、
優しい雰囲気を纏ってて心地よかったし、
自分の修行時代と重なって、
自分の物語にもなった。
調律に失敗してテンパるシーンなんて、
アシスタント時代、何時間経っても背景が描けず、
世界がぐにゃぐにゃに歪むあの感覚を思い出した。
鈴木亮平さんの先輩としての佇まいも素晴らしかった。
頼もしいったらありゃしない。
ただ、調律と森がどうしてもイコールにならず、
むしろ途中に挟まれる眼森を歩くシーンや、
ピアノの演奏中に水の中を泳ぐシーンなど、
何を意味してるのかよく分からず、
邪魔とすら感じた。
原作ではちゃんと説明されてるのだろうと言うのは
分かるのだけど、
最後の優しさを集めた物が音楽なら、その森を歩く?
みたいな台詞もよく分からなかったし、
ピアノを食う→ドヤ顔、
もはぁ?と思ってしまった。
主人公の成長と自分が重なるだけに残念ではあった。
調律師に必要な音感の素質
山崎賢人の学生服の似合いっぷりに驚くと同時に
高校まで音楽に触れてない人間が調律師になることがいかにあり得ないか、
どうしてもこだわりを捨てきれなかった。
音感 特に ピアノの調律に関しては
自分の耳に絶対的な自信がなくては 出来得ない。
その年までまったく音楽をしていなくても良い。
だったら音感をどこで手に入れたのか説得力ある理由を描かずに調律師の成長物語が始まる事に非常に違和感を感じる。
今の時代
機械が音を感知する。
数値をランプで知らせてくれる。
ギターの弦も今どき、そうやって正確に合わせる事が出来る。
しかし、それだけではない人間が人間としての職業としての調律をせずして 調律師とは言えないわけで
だとしたら、その技術の根本はその者の耳と そしてその聴覚が脳の神経と繋がる技術。
それは 生い立ちに 否応なしに関係する。
ピアノに限らず
楽器は全て 弾き手によって音色が変わる。
心に響く音を奏でるのは その人の気持ちとそして技術、そして努力量、つまり思うように手などを動かす筋肉の力加減の訓練、それが練習するという事。
そういう余計な気持ちのまま視聴。
ピアノの音は好きだ。楽器の中ではダントツで好きだ。
弦楽器や管楽器の音よりも マリンバ含め鍵盤の音が好み。
話が進むにつれ
調律師の役割を 光石研が 鈴木亮平が
セリフとして口にしていく。なるほど。
自信無さげな山崎が ここで生きてくる。だが、、
音を聞いて森が見えるのは世界観
だけど 運転してて森を見るのは 統合失調症。
漂う世界観と
現実との隔たりの違和感が
物語に集中しようとすれば その都度 邪魔してくる。
背中越しに見せるピアノを弾くシーンの
鍵盤の沈まない画も。
物語に浸ろうとすると引き戻される。
山崎賢人を最初に知ったのは ドラマ「泣くなはらちゃん」
だった。その後のどんな役も彼を好きな役者だと認識する事はなかったのに これは悪くなかった。
こんな風に一歩控え目な立ち姿が似合う。
だから この作品のトーンのようなものは
統一して欲しかった。
【ピアノ調律士という職業の奥深さが良く描かれていた静謐な作品】
雪の舞い散る、北海道が舞台。
人生の夢を持てない青年(外村:山崎賢人)が、ピアノ調律士板島(三浦友和:流石の佇まい。)と出会い、彼の仕事により音色の変わったピアノの音に生まれ故郷の森の匂いを感じ、のめり込んで行く姿を抑制した演技で魅せる作品。
上白石姉妹(役柄の性格が随分違うところも面白い)が楽し気に連弾する姿や、何らかの理由でピアノから遠ざかっていた青年(森永悠希)が再生していく姿。外村の仕事仲間(明るい北川さん:堀内敬子、気難しい秋野さん:光石研 この人がいると画が締まる。そして頼れる先輩柳さん:鈴木亮平)たちの姿。
<橋本光二郎監督(山田康介撮影)が描くグリーンのトーンが印象的な静謐な邦画:ピアノ好きな方は、辻井伸行さんのピアノの音色も堪能されたい>
<2018年6月9日 劇場にて鑑賞>
眠気を誘う
静けさの中に響く、美しいピアノの音と美しい森の風景
ゆったりとした時間の中で流れる映像は、とにかく一つの所作や台詞や演技のテンポがゆっくりしていて、それが表現したかった映画だとは理解できるのですが、悪く言えば全てのシーンが間延びしていて、それが2時間強も続くと、さすがに眠気を抑えるのに必死でした。
これが100分程度に収まってたら高評価を付けたかった。
上白石萌音、上白石萌歌の初共演は嬉しかったし、今までは意識しなかったけど、姉妹でこんなにも個性が違ったんだとびっくりしました。
エンドロールのメインテーマが久石譲すぎて笑ってしまいました😅
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