「「ちはやふる」のメンバーがそろっている」羊と鋼の森 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
「ちはやふる」のメンバーがそろっている
新米調律師の成長物語として見れば面白かった。夢も目標もなかった少年が、人には理解されにくいピアノの調律師になろうとして悪戦苦闘する。初めは自信なさげで全く頼りない山崎賢人が、ラストでは仕事のやりがいを見出して調律師としての夢を語る。調律師の先輩たちやピアニストとの関りの中で自信を得ていく姿は成長物語のセオリーをしっかり踏まえている。
しかしながら調律師の仕事の面白さみたいなものが今一つ伝わってこなかった。調律で音色が変わるというのならば、もっと印象的なエピソードを入れてもよかった。上白石姉妹の性格の違いが音色の違いになっているというのはナイスキャストである。息もぴったりだ。ミュージカルスターの堀内敬子の美声がずっと気になっていた。
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