おとなの恋の測り方のレビュー・感想・評価
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心の器が試される。
ルッキズム
ハリウッド的な仏映画
つかみはOK!
最初、ハリウッド映画かと思っていたが、ヒロインの母親の夫(エールにも出ていたろうあ者)や愛車(ルノー クリオ?)を見るに及んで、フランス映画なのに気づいた。
パラシュート降下など、形を変えた「最強の二人」ぽくもない?
小男と言っても、なかなかの口達者、有能な建築家、美男子とあって、どこが障害?と思わなくもない。また、好きになるのに、そんなに背丈が重要か?とも。
言わんとしていることは分からなくもないが、恋愛話としては、ひねりがないような気もする。
「最強の二人」や「エール!」に比べると、ちょっと内容が薄い印象。
邦画だと障碍者を出すと重くなりがちな気もするが、フランス映画はその点、こなれていると言うのか、うまく感ずる。
なお、最初、作業中のついでに見るつもりで吹き替え版を見たが(字幕版と吹き替え版を選択できる)、特に違和感なく見られた。
アメリカ的フランスラブストーリー
聴覚障害は見た目じゃ分からんけど小男は見て分かる障害!って台詞
元旦那とやっつけてる裁判のくだりがややこしいってかそれいる?
見た目が特異な人と付き合うということ。
136センチでも金持ちで仕事も出来るから成立する。
そもそもモテてるし何も問題ない感じ
身長182センチの役者をCGで小さくしてるってのがもう
小さい役者を使えばいいのに。後ろ姿だけで使うってなによ。
でかい犬におそわれるくだりも?小ささを強調するため?
強気なおばさんメイドも何に効いてるのか?
日本より西欧のほうがこういう差別は少ないのかと思ったらそうでもないのね。
繊細でキュートなラブコメ
携帯を忘れたことがきっかけで、会うことになった二人。女性が向かった先にいたのは背が低い男性だった。
そこから始まる恋愛映画。
生まれてからずっと背が低い彼は、この状況に慣れて明るく生活している。コンプレックスであったとしても、仕事が出来て、ユーモアがあって、人が良くて、人望がある。そんな彼に惹かれていく。でも、やっぱり彼女は人の目が気になってしまったり、心ない他人の言動にイライラしたり、複雑な思いに葛藤する。
「背が低い男の人と付き合うのはちょっとなぁ…」って人は実際に結構いると思う。
それでも好きになることだって多いと思う。
当たり前だけど、やっぱり人の魅力はそこだけで測るものじゃないんだな、と感じました。
と言う私も、彼と同じ低身長コンプレックスだったりします。
着る服だって困るし、高いところにある物が取れなくて困るし(頼むのも声掛けづらかったり、気付いてもらえなかったり)…不便なことはまぁまぁあります。
なので、彼の気持ちは凄く共感しました。
ただ、ジロジロ見られたりはしていないので(気づいていないだけかも)、その点の辛さが大きく違ってきてしまうのかな、と感じます。
個人的に親近感が湧き、内容も明るさ・複雑な思いの繊細さが描かれていて良かったです。
それも一つの個性
アレクサンドルが実に魅力的で、吸い込まれちゃいました。
拾った携帯を手渡す約束は「改めて渡せば君の木が引けるから」なんて。
アレクサンドルは建築の仕事もバリバリこなし、それでいてディアーヌをうまくエスコートする。周囲皆に気配りできる男。ただ身長が136センチと低いだけ。
それだけと言いながらもどうしても二人のデート先では、こそこそ指をさされたりして。ディアーヌはちょっと心が揺らぐ。
それは彼女だけでなく女性には「理想の男性像」があるからですね。
そこをアレクサンドルは「君が作った理想像だろう」って指摘するのが、また男らしい。
元夫は二人の仲が気になるわ、弁護士事務所の秘書は元夫に二人の事を告げ口したり。悪者キャラがいるからこそ、応援したくなりますね。
ディアーヌの母がわかりやすいキャラ。紹介された彼氏が低身長の男性と知り、運転中道路を逆走する始末。どんだけやねん(笑)。
アシストキャラもナイス。アレクサンドルの息子は、「お父さんはお父さんだから」って感じでいつも同じように接してるし。
「娘があんな小さな男と結婚するなんて」と、母が嘆くのですが、夫(ディアーヌの義父)は聴覚障害を持っていて。妻を諭した言葉がグッときました。「障害は君の心にある」と。
全編に渡ってコメディタッチで、心がほんわりしました。
理想の男性像は、好きになった目の前の人なんですよ。
白馬の王子
アラサーど真ん中な私からすると、面白い!!って笑って見終わる映画で...
何やらステキな缶詰を開けたような…
ユーモアとポジティブとロマンスを全部詰め込んで、クラシックやディスコミュージックで味付けしたような恋愛映画。
何だかステキな缶詰を開けたら、可愛らしい香りが自分の中に一気に広がっていくような感覚をずっと味わえた。メロドラマのような台詞に溢れているのに、決して子供っぽく仕上がらない。
まだ1月の終わりだけど、今年の恋愛映画ベスト3に絶対入ると断言したい。
誰しもコンプレックスがあるけど、大人になればある程度受け入れて前向きに生きるもの。でも全てを受け入れる事は出来なくて、時々グッと気になってオチてしまったり。ふと無理やり笑いに変えて自分を浮上させてみたり…。アレクサンドルの自分自身に対するひたむきさが凄くリアルで感情移入してしまう。
彼のドラマティックな台詞にもいちいちときめくしね!全然甘いだけのおフランス恋愛映画じゃないんだよーー(;´༎ຶД༎ຶ`)
ディアーヌも凄く良いキャラクターで、美人で賢いだけでなく気遣い屋。アレクサンドルとの出逢いの後、一瞬悩みながらも彼の魅力にどんどん引き込まれて笑顔になり、カチコチ固まってた彼女は消え去って自分から変顔を披露するまでになっていく。この時点でもうめちゃくちゃカワイイ!ディアーヌ可愛い!
関係が進んでいくにつれ2人だけの世界ではなく、周りの人の目がどうしても気になって…という葛藤と、そばにいるとやっぱりアレクサンドルが大好きというジレンマにシンパシー感じまくり。
周りを気にしても、最後は自分の気持ち、幸せが1番大事。分かってはいてもなかなか到達できない着地点ってやつですな…。
星を0.5減らしたのは、おかーちゃんのドライブのシーンがなんか凄く嫌だったから。そこだけ…(;´_ゝ`)
「最強のふたり」以来の面白さ。
久しぶりに見るフランス映画。「最強のふたり」以来でした。まず、ビルジニー・エフィラ扮するディアーヌが魅力的でした。偏見と分かっているのだけれど、世間からの見た目が気になってしまう自分。そこのあたりの、彼女の心の中の葛藤に共感できました。あとはオスカー俳優ジャン・デュジャルダンのかっこいい台詞回しが心地よい。実は、彼の受賞作の「アーチスト」を未見だったことから、本当に低身長の俳優さんだと勘違いしていた私。CGでかなり加工されていることも後から知ったわけで、映画の中では全く不自然さを感じなかった。ということは監督の仕掛けや、俳優陣の演技が素晴らしかったということになりますね。所々で「え、なぜそのジョークが面白いの?」と、日本人の自分には理解しづらいシーンもありましたが、全体的には十分に楽しめました。
恋ができない原因は白馬の王子様にあり
弁護士をする自立した女性が恋した相手は、身長が136cmの建築士。
背の高い白馬の王子様を待ち続けた彼女は、彼との恋に踏み切れない。
私が大好きなコメディ映画で「メリーに首ったけ」があるけど、これは、その男女逆転パターン。
恋愛をするのに、見た目の美しさは本当に必要なのか。
という、人の見た目に対する偏見をデフォルメして皮肉ったコメディ。
人はそれぞれ、コンプレックスを抱え、それらと向き合いながら生きている
自分自身にコンプレックスがあるから、相手にもつい完璧を求めてしまう
問題は、その欠点を補って余りある人間的な魅力がその人にはあって、私たちは、その素晴らしい人間性を好きになってしまえば、他のことは気にならないというところにあって
そのことに気付けるかどうかなんだと思う
この映画は主人公のディアーヌがそのことに気付くまでを描く
私も自分の欠点を好きな人に受け入れられなかったら耐えられないなと思ったら、涙が止まらなかった
それは、その恋が本物かどうかを試すためのテストなのかもしれない
にとっても幸せな気持ちになる至極の物語
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