劇場公開日 2017年6月17日

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「それも一つの個性」おとなの恋の測り方 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0それも一つの個性

2018年6月28日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

アレクサンドルが実に魅力的で、吸い込まれちゃいました。
拾った携帯を手渡す約束は「改めて渡せば君の木が引けるから」なんて。
アレクサンドルは建築の仕事もバリバリこなし、それでいてディアーヌをうまくエスコートする。周囲皆に気配りできる男。ただ身長が136センチと低いだけ。
それだけと言いながらもどうしても二人のデート先では、こそこそ指をさされたりして。ディアーヌはちょっと心が揺らぐ。
それは彼女だけでなく女性には「理想の男性像」があるからですね。
そこをアレクサンドルは「君が作った理想像だろう」って指摘するのが、また男らしい。

元夫は二人の仲が気になるわ、弁護士事務所の秘書は元夫に二人の事を告げ口したり。悪者キャラがいるからこそ、応援したくなりますね。

ディアーヌの母がわかりやすいキャラ。紹介された彼氏が低身長の男性と知り、運転中道路を逆走する始末。どんだけやねん(笑)。

アシストキャラもナイス。アレクサンドルの息子は、「お父さんはお父さんだから」って感じでいつも同じように接してるし。
「娘があんな小さな男と結婚するなんて」と、母が嘆くのですが、夫(ディアーヌの義父)は聴覚障害を持っていて。妻を諭した言葉がグッときました。「障害は君の心にある」と。

全編に渡ってコメディタッチで、心がほんわりしました。
理想の男性像は、好きになった目の前の人なんですよ。

ゆき@おうちの中の人