劇場公開日 2017年4月7日

「作品全体を包む軽妙洒脱で不思議な空気感がとても心地よいですね。」夜は短し歩けよ乙女 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0作品全体を包む軽妙洒脱で不思議な空気感がとても心地よいですね。

2024年8月3日
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鑑賞方法:映画館

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目黒シネマさんにて劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』(2017)、『四畳半タイムマシンブルース』(2022)鑑賞。

個人的には2023年一番衝撃的に面白かった『リバー、流れないでよ』で原案・脚本を手掛けた上田誠さん(劇団ヨーロッパ企画)が同じく脚本を務めた劇場アニメ作品が3日間限定(24年8月1日(木)~3日(土))二本立てとのことで、いざ劇場へ。

『夜は短し歩けよ乙女』(2017)
森見登美彦さんの原作は1年通じた4つの物語を本作では一晩の物語に再構成。
舞台である京都(先斗町)の醸し出す雰囲気の良さもありますが、作品全体を包む軽妙洒脱で不思議な空気がとにかく良いですね。
原作、脚本の良さも抜群なのですが、湯浅政明監督が実写にはできないキャラクターを縦横無尽、自由自在に動かすし、中村佑介さん原案のキャラクターが活き活きとより魅力的に表現されてましたね。荒唐無稽なストーリーでしたが、最後はきちんとボーイミーツガールに仕上がっておりホロリとさせる良作でしたね。

3日間上映と極端に短い上映期間にもかかわらず、目黒シネマさんのインシアター展開も凄かったですね。

矢萩久登