「これはなかなかの良作。」夜は短し歩けよ乙女 ポッケさんの映画レビュー(感想・評価)
これはなかなかの良作。
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見終わった後、スカッと爽快な気分を感じた。それも胸の中がポーッと温まるような、それでも爽やかなような。
この映画を見る前に原作小説を読んではいたが、原作を読んだから映画が面白いのか、映画自体が面白いのか。少し悩んだが、やはり後者であろう。細かなところは変えながらも原作を主体とした大胆な演出、アニメーションは原作を殺してはおらず、むしろ生き生きとさせるものだったと思う。
乙女に対する先輩の一途な思いが度々空回り、その中に挟まったユーモア。笑わされる箇所はいくつもあって、最初から終わりまで、観る側を飽きさせない映画だった。
ただ、(記憶が正しければ)原作は一年、それも春夏秋冬を通してストーリーは進むが、あれを一夜のできごとにおさめるには少しむりがあったとも感じた。ファンタジーなのだから、ツッコミをいれてはいけないのかもしれないが。
客受け目的かどうかは知らないが、声優は豪華な人たちがそろっていた。なおかつ、登場人物たちにしっかりと個性を与えるようなフィット感があった。つまり、キャスティングは素晴らしいものだったと、自分は思う。
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