「スクリーンからあふれでる高揚感」夜は短し歩けよ乙女 ホットアイスコーヒーさんの映画レビュー(感想・評価)
スクリーンからあふれでる高揚感
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原作未読ですが、四畳半神話体系をリアルタイムで毎週楽しみにしていた者として、四畳半スタッフ再集合での新作を楽しみに見てきました。
心から楽しくなる良い映画です。
大学時代の自由さ心浮き立つ祭りの高揚感が画面から溢れ出して、観客を魅了します。
先斗町のはしご、古本市、文化祭、それぞれの祭りをまるで自らが入り込み登場キャラクターと一緒になって練り歩くような気分になります。そして、映画館を出たあとにはいつもより少し大股で、町を歩いてみたい気分になります。
こんな風に世界に入り込めるのは、一重に映像の手抜きのなさというところに尽きます。
どんなに画面にとらえる人や物が多くても、その一つ一つが、まさにそこにあるという実感を称えています。
李白邸、古本市の神、移動劇団の無駄に忙しそうなスタッフ、どれもありそうになくて、これでもかとデフォルメされていながら、まさに息をする触感を感じるところに見入らされます。
個人的にはまだまだ、このめくるめく京都市街というテーマパークを遊び足りません。
是非シリーズ展開してほしいと思える力のある作品でした。
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