「ああ、映画だなって」セールスマン asaさんの映画レビュー(感想・評価)
ああ、映画だなって
映画って色んなジャンルがあると思う
本作は演劇的なかなりよくまとまっているマトリョーシカのような映画
最初のカットシーンから「ああ、この映画は良さそうだ」と思った。
最初に現れるのは、演劇のセット「乱れたベッド」である。
そして引っ越しシーンでは、どんなものを運んでもいいのに
映り込むのはピンクのきれいなベッドである。
そして、それに気がつくたびに「ああ、この映画は面白そうだ」と思った
人によって面白いの価値基準は異なるが、個人的には映り込む世界に意図や伏線、意味が込められているのがぎりぎりわかるようにしてくれる映画が好き。
カメラが映すものにはすべて意味がある。それがすこしヒント多めにわかるとうわおもしろ!と美術にも通じる面白さを感じる。
本作のラストも胸糞展開ではなく、「うわ、おもしろ」って思った。
そして切なく、悲劇的で
そしてこのおじいちゃんが憎めない。
そんな演劇のような映画でした。言語が違くてもカメラと脚本とアクトがしっかりしてれば楽しめるもんだなと発見できて嬉しいです。もっといろんな国の映画が見てみたいなと思いました。
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