ザ・ダンサーのレビュー・感想・評価
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当時の人々の固定観念を木っ端微塵に破壊した女神
この映画にバレエやコンテンポラリー・ダンスの知識なんて必要ない。これは “表現すること”に新たな風を吹き込ませた一人の女性にまつわる劇映画。容姿が淡麗というわけでも、手足が細くて長いわけでもなく、ましてや幼い頃からその道を学び続けたわけでもない。しかし彼女は常識をひっくり返す感性で観客に衝撃と興奮を与え、一躍、時代の寵児へと躍り出た。
世界的なミュージシャンでもあるソーコが主人公を、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のビョークを思わせるような奔放さと一途さと純真さで演じきる。その何事にも真正面から向き合うバイタリティには言葉を失うばかり。主人公フラーはまさに当時の人々の芸術に対する固定観念を木っ端微塵に破壊した女神であり、かつ革命家ともいえよう。観客としてその伝説のステージを目の当たりにできること、さらに彼女の内部に入り込み、表現に革命をもたらしたその精神構造や原風景までも垣間見ることができたことが何よりの収穫に思えた。
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美術や衣装は良いものの、退屈でした
信じた芸術を残す為、自身の身を削り続ける愛情の強さ。
無意識の自分を作る
ルイ伯爵他男性陣の心の動きとかがやや説明不足の嫌いはあるものの、ダ...
いかにも、芸術的な映画を撮りました。 という感じの映画で、娯楽性と...
「想像力と努力」だけど、仏映画は薄っぺらだ!
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