ザ・ダンサーのレビュー・感想・評価
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当時の人々の固定観念を木っ端微塵に破壊した女神
この映画にバレエやコンテンポラリー・ダンスの知識なんて必要ない。これは “表現すること”に新たな風を吹き込ませた一人の女性にまつわる劇映画。容姿が淡麗というわけでも、手足が細くて長いわけでもなく、ましてや幼い頃からその道を学び続けたわけでもない。しかし彼女は常識をひっくり返す感性で観客に衝撃と興奮を与え、一躍、時代の寵児へと躍り出た。
世界的なミュージシャンでもあるソーコが主人公を、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のビョークを思わせるような奔放さと一途さと純真さで演じきる。その何事にも真正面から向き合うバイタリティには言葉を失うばかり。主人公フラーはまさに当時の人々の芸術に対する固定観念を木っ端微塵に破壊した女神であり、かつ革命家ともいえよう。観客としてその伝説のステージを目の当たりにできること、さらに彼女の内部に入り込み、表現に革命をもたらしたその精神構造や原風景までも垣間見ることができたことが何よりの収穫に思えた。
モダンダンスを生み出したダンサーの実話
女優志望のロイが脇役で舞台に立った時にたまたま踊ると観客にうけ、ロイの才能を見込んだルイ伯爵がパトロンになり後押しし一流のダンサーになりオペラ座で踊る事を目標にする。
衣装、ダンス、照明、舞台装置全てを独自のアイディアだけで新しいものを創り出す、それが芸術だけど凄いものを見せられた。
美術や衣装は良いものの、退屈でした
信じた芸術を残す為、自身の身を削り続ける愛情の強さ。
無意識の自分を作る
ルイ伯爵他男性陣の心の動きとかがやや説明不足の嫌いはあるものの、ダ...
いかにも、芸術的な映画を撮りました。 という感じの映画で、娯楽性と...
「想像力と努力」だけど、仏映画は薄っぺらだ!
半生
彼女の半生が語られる。
ダンスは確かに、現代でおいても幻想的だと思うし美しい。
華やかさが欠如することなく、哀しさや儚さを表現できそうでもあり、当時じゃなくても画期的なダンスだった事が想像できる。
印象的だったのは、彼女の半生よりも、表現者としての気質のようなものだった。
どんな不幸な事がその身に降りかかろうと、誰に裏切られようと、自身が不治の病に侵されていようと…拍手が全てを救ってくれる。
彼女の存在は、観客によって承認される。
表現者だけが共有できる真理を、この映画に観たような気がした。
栄光とか喝采とか夢とか、そんな前向きなものじゃない。
渇望だ。
自身に対する、生きる価値があるのだという免罪符を得る為の、祈りにも似た渇望であった。
後は…フランスっぽく愛欲も盛り込んであった。
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