「シーザーの怒りと、人類の自業自得とも言える衰退、糞が刺激的」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
シーザーの怒りと、人類の自業自得とも言える衰退、糞が刺激的
原題 WAR FOR THE PLANET OF THE APES
訳すと「猿人類の惑星のための戦争」
Disney+で字幕版を視聴。
マット・リーヴス監督は、1968年のオリジナルに繋がる物語になると謳っていた通り新展開があった。
人間の少女ノヴァの存在と、人類がウィルスの影響で話せなくなるというマッククロウ大佐の説明、そしてノヴァのぬいぐるみから感染した描写。
復讐モードのシーザーは、前作のコバと同じことを繰り返すが、シーザーに戦意を持たせなくてはPLANET OF THE APESに繋がらない。
シーザーを退かせて別のリーダーにコバと同じことをさせたら、それこそ前作と同じストーリーになってしまうだろうから、シーザーの怒りのストーリーがベターだったのだろう。
山奥が舞台なので、ジャングル化しているであろう都市の映像はない。
見どころは、大佐の人類の未来を考えた言動が、エゴイスティックになったシーザーより人格者であるということ。
また、エイプの糞が描かれていたことは取り上げずにはいられない...そもそもエイプの知能指数は高くなったのに服を着る必要がないからなのか裸ん坊のまま(一頭だけ服を愛用するエイプがいるが)、パンツも履かない、しかも排泄物についての描写が無かったことに氣付かされる...ネット情報によると、劇中にはないがチンパンジーは糞を食べる習慣があり、さらに共食いもしばしば報告されているらしい。
まあ、SFだし知能指数が高くなったエイプは特別なので当てはまらないとしても、糞が好奇心や探求心を刺激してくれた。
大自然の迫力、アクションシーンの迫力が凄い。