「だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように
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映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」
(マット・リーブス監督)から。
名作と言われた「猿の惑星」をリブート(再起動)した作品として楽しめた。
リブートとは「フィクション作品において、
シリーズにおける連続性を捨て、新たに一から仕切り直すこと」を
意味する用語らしい。
単純なシリーズ作品だと、どうしても前作を観ていないと、
ストーリーが繋がらなかったりして、不完全燃焼になりやすいが、
この作品は、根底を流れるものは崩さずに置きながら、
前提知識なしでも、充分に理解できる。
「人類は絶滅危惧種」のテロップで、場面設定が理解できるし、
(猿のリーダーの)「俺が始めた戦争じゃない」の台詞1つで、
事の起こりも、なんとなくわかる。
メイキャップと、キャストの演技力で、引き込まれていく展開に、
さすが・・と唸るしかなかった。
人間との戦いに、猿のリーダーである「シーザー」が、
「俺は生きて戻れないかもしれん」と言い、
危険だから、お前たちはついてくるな、と他の猿に諭す場面がある。
その台詞を言われた猿たちが、こう言い返す。
「だから一緒にいくんだ、生きて戻れるように」
このフレーズに、ちょっと胸が熱くなった。
これだけでも、猿の方が強いわけだな、と感じてしまう。
人間に、こんな気持ちが残っていればいいんだけどなぁ。
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