「シーザー」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
シーザー
前作に比べると人類との対立がよりはっきり描かれていて冒頭から命のやり取りがあり全体的に戦争映画を観ている感覚でした。
人類側についてるエイプもいるのは驚かされましたね。
シーザーは何一つ悪い事をしてないのに妻を殺され息子を殺され、コバの亡霊に苛まれ、、、
ただ平和に暮らしたいだけなのに、ひたすら可哀想に思えました。
病気の事もあり地球の生態系の頂点が人類から猿に取って代わろうとしている、、、人類もエイプもお互い必死で緊迫した様子が伝わってきました。
その緊迫したシーンを和ませてくれたのがノバとバッド・エイプ。
旧作を観ている私としてはノバという名が出て来たのは嬉しかったです。
バッド・エイプはおどけたキャラクターで面白く楽しめました。
脱獄シーンは緊迫しそうな場面ですがコメディ調になっててクスクス笑いながら観てました。
大佐は冷徹な男として描かれていましたが、彼もまた壮絶な人生で、だからと言って思想が合わない人まで殺すのはどうかと思うけど気持ちは分からなくはない。
その大佐とシーザーが対峙したシーンは何とも言えませんでした。
病気にかかたった大佐が自分を殺せとシーザーに委ねた時にシーザーは何を思ったのか、、、
妻や息子の為に仇を討ちたい
いや、それではコバと同じになってしまう
大佐は死を望んでる、、、それを叶えてあげていいのか、、、お前は復讐に来たんだろ
いや彼も辛い思いをしているじゃないか、、、確かに人は滅び猿の時代が来るだろう
そんな事を考えていたかはわかりませんが色んな事を考えて葛藤している事がひしひしと伝わってきて、何とも言えない感情が湧いて泣けて来ました。
その流れからのシーザーの最期。。。
感動してしまいましたね。
シーザーは理想の上司に名を挙げてもいいぐらい、いい奴だった。
過去二作を観た時は旧作の方が好きだなぁと思ってたんですがリブート三作を観終えてみると旧作と同じぐらい好きな作品になりました。
欲を一つ言うならば、エンドロール後に何年後という感じで実は深宇宙から帰還する宇宙飛行士達がいて大気圏に突入するシャトルがあって、その流れ星が見える光景に崩れた自由の女神像が映し出されていたらというような旧作に繋がっていく何かがあったらファンとしては嬉しかったですね。
続編があるのかわかりませんが続きがあればまた観てみたいです。