「エイプ視点・人類視点」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) dekamoさんの映画レビュー(感想・評価)
エイプ視点・人類視点
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CG技術で成り立つ、特異な作品。サルの顔面芝居を成り立たせるのは技術と生物知識、熱意の賜物に違いない。
オープニングのタイトルの出方がかっこよかった。
人間視点で始まり、エイプ視点に切り替わり、いつしかシーザーしか言語をしゃべってない場面が続く。それでも物語が進むし、面白い。
冒頭から人類にゴリラはいるし、シーザーの一行は女の子を連れるし見ている自分がどちらから見るべきかが揺らぐ。シーザーが復讐に燃える姿はだんだんと醜くなる。対する大佐は人類を守るため鬼となったと語る。地球に人類が淘汰させられるというのは納得する。抗おうとする人間は悪かとも思う。
バッドエイプのシーンは全体に緩急をつけててとてもよかった。全体のテンポを考えてあるなと感じた。
強制労働を知性あるエイプが行うのは観ていて心を痛めた。知性あるからできる脱出作戦は無理あるかと思ったけど面白かった。
結末が決まっているって点で、ローグワンと一緒なわけだけど、ローグワンではそれ以降に出てくるキャラクターを一切出せないから全く新しいキャラクターが現れて消えていった。一方、この3部作は猿たちをCGで描くことで未来につながるキャラクターを出演させている。そのエネルギーが前提として楽しいなと思う。
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