エル ELLEのレビュー・感想・評価
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まぁ…別に絶賛する程ではない。普通。
劇場に観に行こうかと思ってた作品だけど、まぁ観に行かなくて良かったかな。 元々が、フランス映画とか 余り好きじゃないので、感覚的に理解し難いと言うか、そこに溶け込めない自分が居るかな。 話は解るけど、そう云うことじゃなくて(笑)。 結局最後は、犯人への復讐を達成する妄想が現実になる訳だけど、隣家の奥様レベッカが最後に残した言葉と、主人公が父親に抱いている感情に対する、(恐らく)赦しが重なったであろう瞬間は、少し心にズシンと来たかな。 私は無宗教だけど、もし本当にマリア様が居るなら、こんなこと言ってそうだな~って(多分(笑))。そこだけは良かったかな。 過去に父親の起こした事件のトラウマや、レイプされた時から強い刺激に目覚めた どこか冷めた主人公が、最後には 嘘をついて生きていくのはもう止めると言い、過去を乗り越え(多分)、息子夫婦を受け入れるラストも良かったかな。 ただ、自分の性癖と合うからって、レイプ犯を のさばらしてたらダメよね、やっぱり(笑)。直ぐに通報するのが国民の義務じゃないのかね(笑)。 まぁ、そこは“映画あるある”なのかな(笑)。
本質はどこにあるのか
主人公が覆面姿の男に襲われるシーンから始まる。かと思いきや、父親の過去の犯罪があり、様々なキャラクターの絡みあり、少し話が混雑します。 とりあえず、男女の話というわけではないようだ。宗教とか、世間の犯罪者への目とか、その辺に主題がありそう。とか言ってるけど、あくまで「そう」です。いまいちつかみ切れない作品だった。
なんじゃこれは!?
なんじゃこれは!? 善良な市民には理解できん内容。これは良い子は絶対に見てはいけませんね。真似したら困る。 「ゴーンガール」を思い出さなくもないが、なんといっても、おばはん、の底知れぬ欲望と不道徳なキラー感が満載なわけで、えぐさでいくとこっちが上。そのぶんミステリーよりホラー感が強い。 度々出てくるレイプごっこシーンは正直見る方も地獄だ。一度、回想的に、食器でタコ殴りで殺すシチュエーションを提示していることから、これは「ごっこ」だと思われる。無自覚にのぞんでいる、といったほうが良いか。殺れたのに、殺らなかった。 無自覚、で繋がるのが、過去の連続殺人、これも彼女、という解釈ができる。なぜ起こったか、未だになぞ。父は殺人鬼の娘をかばうため捕まった?灰だらけ、は返り血を浴びた服、証拠などを父が燃やした?殺人現場のディティールを隣人に語るシーンがあるが、ハムスターだけ生きてた?これって見逃した本人でないと分からないのでは?射撃はじめてで上手い?このシーンは彼女ならやれる(た)、の辻褄合わせ。面会を知った父は自死を選ぶ、これで無自覚な娘が罪を負うことはない。ポイントで聖職者を配置してるし、なんとなくキリスト教の「告解」を逆手に取った発想で構成した作品の印象。(原作しらんし流し見なので、一解釈ってことで) まあ見てみる価値はあると思うが、見るときは一人の方が良い。どんな関係の人と見ようが気まずくなること必至。
フランスの上流社会の息詰った退廃的な世界。 この監督は人間のイヤー...
フランスの上流社会の息詰った退廃的な世界。 この監督は人間のイヤーな闇の部分を見せつけてくる。 主人公ミシェルの本性がストーリーが進むにつれ露わになっていき、その過程がスリリングで面白かった。 私にはミシェルは暴力を欲しているようにも見えたのだが、それも復讐のうちだったのか・・・? 謎めいた主人公のミシェルを演じるイザベル・ユペールの演技はまさに怪演。
『ロボコップ』、『氷の微笑』、『スターシップ・トゥルーパーズ』、...
『ロボコップ』、『氷の微笑』、『スターシップ・トゥルーパーズ』、『インビジブル』、『インビジブル』などの代表作がある、エロ・グロ・SF・サスペンスとやり過ぎ感のあるヴァーホーヴェン監督の作品です。新鋭ゲーム会社の敏腕女社長であるミシェル(イザベル・ユペール)が自宅で黒づくめの覆面男にレイプされ、警察嫌いであることから、元夫、恋人、部下、隣人と独自で犯人探しを始める。といった内容。 もっとも犯人探しの展開は途中で消え去ってしまい、“彼女(ELLE)”の過去と彼女を中心にした人間関係の面白さが際立ってくる。襲われた直後でも、左目のアザを作りながら息子パトリック(ロラン・ラフィット)と平然と会話するし、親友アンナ(アンヌ・コンシニ)やその夫ロベール(彼女と不倫中)、元夫リシャール(シャルル・ベルリング)にレイプの件を喋ったりするほど、冷静だったのだ。 ミシェルの父は過去に27人もの犠牲者を出した連続殺人犯。フランスでは1981年に死刑制度が廃止されているので、終身刑として服役中。事件当時、少女だったミシェルも一緒にいたことから世間からも注目され、カフェで残飯をわざとかけられるシーンからしても、周囲から冷ややかな目で、あるいは蔑まれてきた経緯があるに違いない。母親イレーヌも殺人犯の妻として隠遁生活を送っていたに違いないのだが、70歳を過ぎても若い愛人を作ったりして、どこかおかしいキャラだ。母イレーヌからは父親に面会に行ってあげてと懇願されるも、唾を吐きかけたい気分のミシェルは乗り気じゃない。 会社ではエロゲームの製作中だが、彼女を嫌ってる人間が多いためか、悪魔に襲われる女性に彼女の顔を挿げ替える映像が出回ってしまう。その犯人探しもしなくちゃならないと、若いオタクな部下に社員のサーバーを調べるよう頼んだりする。犯人はそのオタク部下本人だったことが判明するのに、「金くれるだろ?」などとトンデモないことを言って笑わせてくれる。 結局、二度目となるレイプ未遂があり、その時犯人の手を負傷させたおかげで隣人の銀行家だったことが判明するのだが、彼女自身がその暴力性行為に快感を覚えてしまった様子で、彼女の性癖も混沌を極めるようになってくるのです。他にも元夫の恋人だとか、息子の妻が黒い肌の子を産んだこととか、どうも普通でない人間関係が浮き彫りになっている。また、ミシェルが車をぶつけたり、事故ったり、窓を鉈で割ったりとか、猫、雀、鹿などの動物を使った小技なども面白い。最後には隣人の妻レベッカの冷ややかな言葉もゾッとさせられた。人間の内面を暴くという、奥深い作品に仕上がってた。
不快作品1
この女優さんあの不快作品ピアニスト(フィフティシェイズなんぞ足元にも及ばない変態作品)の人だわ!不快で哀れで強気な女性役。誰が犯人なの?と見始めたましたが、途中どうでも良くなりました。内容も登場人物もイマイチ。裏切りを堂々親友に告白する無神経さが嫌だ。きっと10才時に壊れてしまっていたのね。主人公の父親の動機も今一つ分からない。あとゲーム会社のCEOは小島監督みたいな人でないとね!!
うわぁー、ポール・バーホーベン、しぶとい。ここに来て、息を吹き返し...
うわぁー、ポール・バーホーベン、しぶとい。ここに来て、息を吹き返してくるとは…性と暴力はオハコですが、今回は宗教まで踏み込んできたか…なかなかの怪作!
大人なフランス
男女関係も、仕事関係も「大人の関係」 で コトを進めようというのは 男が生み出した 都合のよいシステム 知性があり、経済力も、能力も持ち合わせたヒロインに 惹かれながらも 心ざわめく男たち 動物的本能と支配的欲求を呼びおこされて 破壊的衝動に駈られるものも 美女は大変そう… と思っていたが 優秀な女も 大変かも… 「悪女」について考えていた監督は 理性的で魅力的なヒロインを生み出した (今迄の悪女映画は、男への復讐譚であり、 結末破滅←だから するなよ、という 深層心理も垣間見える) 被害者にならずに、理性で 男を理解して 前に進んでゆくヒロインは 自然体で 「おばあちゃん」にもなり 肩肘張らずに 生きてゆく (こういう展開は、今迄 描かれなかった) 本当の賢さを会得した、大人のヒロインに なりました 最後に、男の都合のよいシステムに乗っかっていた 自分を 理解した模様だが… このヒロインは 一部、楽しんでいた節もある…笑
罪悪感や恐怖を快楽に変換しちゃうぞ
信仰心を凌駕した衝動で大量殺人を犯した父親、父親を普通の人間だと信じ若い男との情事に耽って再婚すると告白する母親。
この時点でだいぶイかれてるのに、息子は純粋すぎて黒人との間にできたであろう恋人の子供は自分の子だ、と言い張るし、親友は同じ産婦人科で死産だったから息子の乳母な上に、主人公とレズビアン的な関係にも手を出してる。その旦那は不倫相手だし、隣人は旦那の異常な性壁を知ってて放置して何もなかったように安息の毎日を送ってる。元旦那は若い子と付き合ってるし、主人公をはじめ、出てくる全員がヘビー級!!!
両親が同じタイミングで死去することで、過去の事件の呪縛から解き放たれた感じがした。
不倫を清算、隣人の異常な行動と今後の被害者が生まれることを阻止、警察を信用、子供を信じて応援、親友と仲直り。
育った環境や血の繋がりは人格を変えてしまうほどの力を持つのかなぁ。
でも、異常すぎなのに主人公が淡々としてるから、なんかムニャムニャしちゃうわ…
見終わった感想は、男って馬鹿ね。この一言。主人公の女性は出だしでレ...
見終わった感想は、男って馬鹿ね。この一言。主人公の女性は出だしでレイプされるわけだが、そのあとも一切悲壮感を感じさせず、自分で犯人を探そうとする、ある意味男らしい女性w。フランス映画?はあまり見ないが、何とも言えない独特の雰囲気はある。ただそれが途中から独特と紙一重の間延びに感じられ途中で飽きてきてしまった。最後の山場と言える部分もあるのだが、そこまで盛り上がらないまま終わってしまい少しがっかり。それと、少し疑問に思ったのは主人公はもうすこし若い女性の方が良かったのではと思った。
精神崩壊を鎧で固めて生き抜く女性物語
私はアニメが好き。エヴァンゲリオンの碇シンジ君が困難な局面に耐えられず叫び暴れるシーンが良く脳裏に流れる。この作品の主役女性は泣き叫ばない。簡単に言えば強い女性。その女性を演じるイザベル・ユペールは作品の中で笑わない、私の記憶の中では笑うシーンゼロに思う。SEX時の反応にも決められたマニュアルの反応を見せてるだけなような気がしてしまう。レイプされるシーン、このシーンの見方感じ方でこの作品の色は変わってくるように思う。ユペールの表情は能面のように、あまり変わらないが深みがあり内面を見せつけてくる。ポール・バーホーベン監督の作品 氷の微笑も何度も何度も見た。正解はないのだと思った。様々なシーン作品なカット様々な照らし合わせで想像力を膨らませて観れる作品こそが名作だと考える私はこの作品ELLEは間違いなく名作だと思う。シャロンストーンもバッチリ記憶に残ってる。今回のユペールもバッチリ記憶に残ってしまった。久々に氷の微笑を見返したくなる。揺れる声蠢く波は爪のあと。
困難
終始、行動原理が読めない。観てるこちら側が振り回されつづける。犯人を誅したかったのか、恐怖から解放されたかったのか、自身の尊厳を守りたかったのか未だにわからない。そこまで計画的であったのかも判別しづらい。息子に鈍器を握らせることが最善とも言えそうにない。復讐というよりも、「そろそろ」やろうと思ったから始末したという、ぼんやりとした決意なのかもしれない。
鮮やかではない人間の術。もやもやとした居心地の悪さが残る。
全然よくわかりませんでした
共感度が極めて低い作品でした。
なんか全体的に変な方多かったです。
主人公の女も、冷酷だし、レイプを受け入れ始めてるし、息子の嫁は完全に息子の親友の子供を授かってるし、なんだか全然わけわかんないストーリーでした。
そして主人公の女優さんの顔と声が好きではなかったため、見ていて入り込みにくかったです。
自分の友人の旦那とも寝てるし、それを友人にバラしたのに、その友達関係は続いていて気味が悪いです。
最初の時点から、レイプの犯人が隣人だと予測がついてわかってしまったので、犯人がわかった時、でしょうねくらいでした。
吹き替えで見たかったなーと思いましたが、フランス語?のみでしたので、残念でした。
見方が難しい
ミステリーだと思って最後まで観てると本質を見失ってしまう。 ポール・バーホーベンらしさ満載でエロく妖しく不穏な雰囲気のままラストまで行ってしまうので、「え?」と思ったけど、見せたいのは犯人ではないのだな、と思った時に女性賛美というか、男は情けなく弱いというか、ドンドン主人公の事が格好良く思えて来た。 男の情けなさはキャラクター全員が共通してたけど、 女性の強さというのは息子の妻のような口喧しいのではなく、 自分の欲に忠実に自分で道を切り開いて行く事だと説いてるようで、 それも終わってみれば浮気相手の奥さんも隣人の女性も共通していた。 女性たちの時代がやって来た。
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