「そこはかとない別世界の話」エル ELLE いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
そこはかとない別世界の話
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さっぱり共感を得られない世界観の作品。貶すということではないのだが、作品の綺麗さや造りの丁寧さは充分に感じられるのだが、何故だろう、イメージが湧かないというか、これはもう或る意味異次元の空間の出来事でさえ思えてしまう。勿論、映画の中の話だから、あくまでフィクションであり、現実世界に寄らせる必要はないのだが、どこにも寄り添う事が出来ないジレンマめいたものをずっと抱き続けるそんなストーリー展開なのである。乱暴の件、加虐嗜好の件、内輪の中の節操のない関係性、そして、幼児期に背負った親へのトラウマ。上手く結びつけたいのだが、結局主人公の強さで強引に接着してしまう力づく。
多分、シチュエーションを同じくして日本人がやったらこれはテレビドラマになるのではないだろうかと思ったら似たような題材が探せば出てくるだろうね。
ただ、これを演じる主役の女優の力量は相当高度でなくてはならないとは強く感じる。
母は強し、女は強し といったところに帰結するのかな?付け加えて言うならば、やたらと男の臀がペロンペロン出てくる、或る趣の人達の目の保養なシーンが盛沢山でもあるw
※余談だが、映画作品全般について、リアリティを持たせるのならば、やはり乱暴シーン時に局を手で持ってじゃないと事に及べないとおもうのだが・・・余計なお世話か(苦笑)
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