「見応え充分」エル ELLE マリエルさんの映画レビュー(感想・評価)
見応え充分
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見終わったあと、あれはこういう事だったの?と色々考えさせられる映画でした。原作があるそうですが、これはハリウッドには到底つくれない作品かと。
犯人は割礼している男らしい。そういう事、レイプされて分かるもんなんですね。会社の社員かと思ったら、違いました(ズボンを脱がせて確認してた)。
そして、主人公ミシェルは自身の中にあったM的なものに目覚めた? 前夫とは彼の暴力が原因で別れたらしいのに。父の事件も関係があるのでしょうね。ミシェルは車で事故にあっても救急車を呼ばす、レイプ犯とわかっている隣人に連絡する。この二人はSMの関係ってこと? この隣人はユダヤ系で、妻レベッカは敬虔なカトリックらしい。最後のレベッカとミシェルの会話も、ありえないものじゃないですか?(レベッカ役は「おとなの恋の測り方」の人)
おそらくミシェルはわざと隣人の男をそそのかして、事におよぼうとしていたのに、そこにやってきた息子のヴァンサンは単細胞だから、母が襲われていると勘違い。
このヴァンサンも、明らかに自分とは違う肌の色をした赤ちゃんを産んだ彼女を愛していて別れないというのも、ちょっとおかしい。でも、いい息子ですね。ご褒美に車も買ってもらえて。
ミシェルは友人のアンナに、彼女の夫と不倫していたと告げる。あ〜、何もここで言わなくてもいいのに、と思いました。やっぱりミシェルはちょっと性格悪すぎでは? でもそれを水に流すアンナもヘン?
ミシェルの母や、元夫の恋の顛末も、いかにもフランス的だなあと思いました。
とにかく見応え充分のフランス映画でした。猫が可愛くなかった。
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