「ゲーム製作会社の女社長ミシェルは白昼堂々自宅で覆面男に暴行されてし...」エル ELLE よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲーム製作会社の女社長ミシェルは白昼堂々自宅で覆面男に暴行されてし...
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ゲーム製作会社の女社長ミシェルは白昼堂々自宅で覆面男に暴行されてしまうが、警察に通報するどころか、別れた夫や友人にも暴行されたことを平然と告白して今までと変わらぬ生活を続ける。しかし彼女の中では何かが変わっていた。
ポール・ヴォーホーヴェン作品には神経を逆なでするような悪趣味なユーモアがつきものですが、「イザベル・ユベール以外に主役を演じてくれる人がいなかったから」という理由でフランスで撮影されたという本作も相当に悪趣味。事件後も淡々と部屋を片付けゆっくりと風呂に浸かるミシェルにまず観客は呆気にとられ、彼女の奇行に振り回されることにこちらがだんだん馴らされていって、途中からは爆笑シーンが連発。そこでようやくシリアスなドラマではなくインモラルでシニカルなトラジコメディだと気付かされるという、やや『ゴーン・ガール』に似た進行の楽しい映画でした。観客はなぜか老夫婦が多かったですが、皆満足げ。やはりラテンの人達はドロドロの人間ドラマが大好きなんだなと実感しました。
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