「タイトルなし」マンチェスター・バイ・ザ・シー ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
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全編通して、マンチェスターの雪景色、海、寒空の色が余計に寂しさを感じる。自分の火の不始末で子供を殺してしまい、それが原因で妻とも別れ、生きる希望を失った男が、唯一の味方であった兄の死後、甥の管財人に指名されたため、再びマンチェスターの地に戻り、生活するが、やはり当時の記憶に苛まされる。しかし、甥や元妻との謝罪の話から徐々に、少しずつではあるが、人との交流を持つようになる。結局ラスト乗り越えられないのかと思う一方、絶望から、僅かではあるが、生きる希望を見出し始めたというところで終わる。完全ハッピーエンドで終わらないところがリアリティがあり、秀作。何よりも甥の管財人になったり、良き理解者である友人の支えが素晴らしい。
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