「映像のきれいな映画」マンチェスター・バイ・ザ・シー そんぼさんの映画レビュー(感想・評価)
映像のきれいな映画
表紙の、、ミシェル・ウィリアムズが魅力的。
彼女を最初に好きになった映画は「マリリン 7日間の恋」、そして同じ年の「テイク・ディス・ワルツ」で
決定的になった。バックでながれている音楽もしきになって、まだ耳に残っている。
「グレッチェン・モル」を見てびっくり。
おばさんになったね。
彼女をすきになったのは「ラウンダーズ」(1998)で、いまでも映画の彼女に恋してるのに。
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きれいなの内海と船の映像。
構図がきまっていて、色彩も落ち着いていて、ひとの人生にゆったりと呼吸に合わせている。
主人公は便利屋で家庭の中途半端な仕事で生活している。元妻ともうまくいかないし、仕事も思うようにいかない。
おまけに自信もない。
妻と女の子と離婚で別れ、あたらしい家で生活力のあるオトコと生活している。
みんなそんなモノだと思うけど、やっぱり境遇に納得いかない。電話がきて、街には雪がふっている日に兄が死んだ。
それから、彼のふつうの生活が流転してゆく。
ひとは保守的な存在だが、兄の死ですこしづつ生活を変えることになってゆく。
そうしたありふれた変化を丹念に、そしてうつくしい映像で描いてゆく。
この手の映画がすきです。
マット・デイモンが演じる予定だったのかもしれないけど、ケイシー・アフレック(ベン・アフレックと兄弟らしい)が演じている。
ディモンとアフレックは親しいのでそうした話もあったのかもしれない。
でも、ケイシーの演技は良い。
映画を、コトバで語るのは無謀だと思うのでこれでおしまい。
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