「アパートの管理人リーは郷里マンチェスターの友人からの電話で兄ジョー...」マンチェスター・バイ・ザ・シー よねさんの映画レビュー(感想・評価)
アパートの管理人リーは郷里マンチェスターの友人からの電話で兄ジョー...
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アパートの管理人リーは郷里マンチェスターの友人からの電話で兄ジョーの死を知らされる。急遽マンチェスターに戻ったリーは1人残された高校生の甥パトリックと一緒に兄の葬儀の準備を進めながらぎくしゃくした共同生活を始めるが、性格がまるで異なる2人は何かとぶつかってしまう。訳あって郷里を去ったリーだったがパトリックとの生活の中で自身の過去を直視し、未来を見つめ直し始める。
現在と過去のマンチェスターの情景を行ったり来たりしながらリーとジョーの周りで何が起こり、そしてリーがなぜ郷里を離れなければならなくなったかが静かに語られ、ジョーの死後に残された人々のこれからが深い余韻の中に浮かび上がる地味なドラマですが、突然訪れた残酷な運命を誰にも語らずに時間をかけて受け入れるリーの姿が胸に沁みる印象的な作品。主演のケイシー・アフレックは兄ベンの影で印象が薄い俳優でしたが本作で見せた演技で名優となりました。
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