打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?のレビュー・感想・評価
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酷評される程悪くない
ここでの酷評をたくさん読んでから、「どれだけ酷いのだろうか」と、はらはらしながら見に行きましたが「え?なんだ全然悪くないじゃん…」と拍子抜けしました。
確かに粗を感じる部分もありましたが、映像は綺麗で、サントラも痺れる程良かったです。声優も悪くなかった。メインの2人を含めて、他のキャストにも違和感を感じる部分は所々ありましたが、広瀬すずさんも上手くはまっていたと思います。
菅田将暉さんはまだまだこれから頑張って欲しいとは思いつつも、初挑戦でよくここまでやれたな、とむしろ感心もしました。ベテラン声優の声ではなく、拙く幼い少年の声を制作サイドが欲してキャスティングしたのでしょう。その目論見にはきちんと答えられていたと思います。
事前に「最後は必ず、え…?ってなるよ」と聞いていたので、その「え?」がいつ来るかいつ来るか、と終盤少しわくわくしながら案の定「え?」となり、こう来たかーといった感じでした。文学的で想像力を要するやや難しい作品ではありましたが、描写も美しく、ラストはこの後2人はどうなったのだろう?と想像するのが楽しい、素敵な作品でした。
いいよ
好きな少女に対するあと一歩の後悔を「if」で修正していく物語を見ていてイラついたのは少年の頃の自身に有った同じような妄想ためだったのだと家へ帰ってから気付いた、考えてみれば子供の頃のバカな自分が消えたわけでもない、知識や経験が上積みされただけだ、上書きされたわけではないのだ、見事にオッサンは術中にハマったのかもしれない、なにしろヒロインの映像が頭に残ったままだ。
作品自体は今時のオーソドックスなアニメで背景の書き込みも美しいが人物の動き自体は古典的とも思える、作為は感じるがそれでもこの詩的な世界は悪くない、ただし、個人的には劇伴がうるさかった、別に全部のシーンに音楽付けなくってもいいと思うんだけどな、でも家でビデオなら気にならないかもね。
ちなみに丁度夜TV放送の「崖の上のポニョ」をみて手書きの線のすごさを思い知らされた、余談です。
7,8回観ました
実写作品があったとは知らずに観ました。
一番最初に観たときはラストの意味が分からず「え?この終わり方は何?」という感じでした。
声優さんもベテランが多かったので、広瀬さんと菅田さんとの声の差にも少し違和感ありましたね。
そういう感じなのであまり評価が良くないのはわかります。
ただ、アニメ好きの視点からすると、描写と音楽は良かったと思います。広瀬さんと菅田さんの声もだんだんとハマり、ついつい何回か足を運んでしまいました。
プロデューサーが「君の名は。」と同じですが、あの作品の面白さを期待して行くと絶対に後悔しますのでご注意下さい(^^;)
ムラがありすぎ
評価の低い原因は、主に声優だと感じた。
ストーリーや作画にも問題はあるけど、主役2人の声がムラがありすぎて、ちぐはぐな感じになっている印象。
その点やはり、熟練声優さんが声をあてていれば、なんとかなった感がある。
広瀬すずの歌唱シーンは個人的に好きだと思ったけど、そのあとのお姫様路線が映画の世界観と合わなさすぎて思わず笑ってしまった。にがくてあまい の途中のシーンで興ざめしたのと同じ感じ。
そこがなければ、まだまだ挽回できたのに勿体無い。
ストーリーと作画もムラがあって、途中切り取れば、いいなあと思うシーンはたくさんあったのに、キャラクターの画の不安定さや(シャフトならありがちなのはわかるけど)、心理描写の意味不明さが際立っていたと思う。
若い2人の設定だからということにしても、ちょっとぶっ飛びすぎていて現実感がなかったかなあと。ファンタジーってこんなもん?
ラストの賛否両論は、個人的にはあんなもんかなと思って見ていた。
むしろ最後に収拾つけようとして失敗するよりかは、潔く意味わからず方向に一直線で良かったと思う。
なずなと母との関係性や、なずなと典道やクラスメイトとの背景がもう少し丁寧に描かれていればいろいろなところを補完できたのに…。
タイムリープの設定自体はありがちなものだけど、もっと地団駄踏むような子供設定にするならもっと突拍子も無い感じにしてほしかった。
大人になりかけの2人の設定にするなら、もう少しひねりがほしかった。
酷評したけど、とりあえず映画館で見て良かったとは思う。
エンドロールの歌は良かった。
ただ、エンドロールのところ、アニメ映画ならもう少し頑張ってほしかった。
文化作品だと理解していれば
広瀬すずちゃんの声が可愛かった。
想像力のたりない観客に酷評されてはいるが…
作品としてそれほど粗があるようには感じなかった。
良かった点としてはやはり映像美と音響効果でしょう、シャフト好みの「回転」を軸に、様々な魅せ方をしてくれました。
音楽も文句なし、100点満点です。
演出に関しても非常にレベルが高いと感じました、特になずなと則道が灯台で一緒に花火を見る場面。
花火は明らかに異常な、花びらのような形をしています、それに対して則道は「こんなのおかしい」と声が溢れますが、これに対してなずなは「おかしくたっていいじゃない」と小さく呟きます。
ここは鳥肌ものでした、まるでなずなも狂った世界にいることを知っているかのよう。
最後も「なずなが玉を拾った海岸沿い」の同じ場所で締められています、物語の始まりと終わりを同じ場所で迎えることで一つの区切りを感じさせています。
批判はありますが、最後の点呼も私は個人的にいいと思います。
あそこでなずなと則道の東京デートやその後を描かれてしまうと冷めてしまったかもしれません。
現代人にはそれくらいわかりやすいほうが受け入れられるのかもしれませんが…
歌が良いんだよね。
今さらアニメリメイクする意味って…
岩井俊二が監督した実写作品(テレビドラマ/映画)のアニメーションリメイク作品である。
最近の映画の世界でははマンガ(ラノベ)原作→アニメ化→実写化の流れがほとんどなので珍しい例といえる。
ちょうど公開中筆者は大学受験浪人生だったため、元の実写作品は観ていない。
総監督は『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之、脚本は『バクマン』や『SCOOP!』を監督した大根仁、主人公に菅田将暉、ヒロインに広瀬すずと豪華な布陣で臨んだ作品である。
どうでもいい話だが、大根の名前を見るたびに、『東京都北区赤羽』というドキュメンタリー破天荒?マンガの中で大根が名物マスター鈴木さんから「だいこん」さんと呼ばれ、大根本人が何度も「おおね」です!と否定しても「だいこん」さんと呼ばれ続ける下りを思い出してしまう。
本当にどうでもいい話で申し訳ない。
さて、元の実写作品を観ていないわけだが、実際に本作を観た上で感想を述べるなら、いまさら?である。
ある出来事を何度もやり直すいわゆるタイムリープものは古くはアニメに限っても『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』や、同じく実写が先でその後アニメ映画化された『時をかける少女』などがある。
ハリウッド作品などもたくさんあるし、なぜわざわざ今アニメとして再び世に問うたのだろうか?
映画には時代の空気にがっちりと合いはするが繰り返しを拒絶する作品があると思う。
つまりその時代に撮ったからこそいい作品というのがあるように思われる。
岩井俊二の作品は『花とアリス』『市川昆物語』『花とアリス殺人事件』『リップヴァンウィンクルの花嫁』の4作品しか観ていないが、少ない作品の中から判断しても繰り返しや続編に耐えるような作品を作るのが可能な監督には思えない。
『花とアリス』はキャストも含めてやはりあの0年代を表現する作品なのだ。
続編としてアニメ化された『花とアリス殺人事件』はひどかった。特に蒼井優が声優としてあのキャラクターから乖離してしまっていた。
蒼井自身は年齢とともに順調にキャリアを重ねているが、『花とアリス』の時の半ば本人そのものを投影したようなあの輝くような爛漫さは二度と現すことはできない。
『花とアリス』を観ている筆者は『花とアリス殺人事件』において蒼井の声を聞くたびに、むしろ『花とアリス』の広末涼子の役の方(くたびれた大人の女性)を思い出してしまった。
『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも主演は黒木華、レズビアンのベテランAV女優役に歌手のCocco、そのマネージャー役に元AV女優の夏目ナナを配するなど、絶妙の配役であった。
実際、黒木に会った岩井が彼女をイメージして書いた作品らしく、よくわからないが同性愛ものというのも今(2016年)を反映しているのだろう。
リメイクの出来は別にしても国も場所も超えて何度も繰り返せるテーマを描く黒澤明や小津安二郎とは、岩井は全く違う種類の監督なのだと思う。
そして本作、そもそも元の実写作品は評価が高い。中には生涯のベストワン映画にあげる人もいる。
なぜわざわざ高いハードルを設定して結局は飛び越えられない自殺行為に及んだのか?
時代設定を現代的にしている「だいこん」さんの手腕はさすがなのだろうが、そもそもこの映画のターゲット層をどこに置いているのだろうか?
スマホで電話すらしない、コミュニケーションのすべてをメールやLINEで済ます10代から20代前半にかけてこの内容は届くのだろうか?
一方ある程度の年齢のいった我々中年は実写を観ている確率が高いだろう。わざわざ二番煎じを観るだろうか?
結局のところ、制作側の古き良き時代の懐古趣味ではないのだろうか。
制作側が考える90年代の良さを一番反映した作品が『打ち上げ花火、〜』でさすがに実写リメイクは無理だからアニメ化しただけではないのか?そう思えて仕方がない。
それに声優の広瀬すずがどうにもいただけない。
彼女がしゃべるたびに目の前のキャラクターではなく広瀬の顔が浮かんできてしまう。
同じ安直に選ぶなら『心が叫びたがっているんだ』でヒロインの声を演じた水瀬いのりでもいいし、他の声優でもいいではないか。
広瀬ほどひどくはないが菅田もハマリ役とは思えない。ヒロインの母親役を松たか子が演じていたのはエンドロールでやっと気付くほど違和感がなかったが、結果的に宮野真守をはじめとする本家の声優たちのうまさを再認識しただけである。
『君の名は。』の神木隆之介、上白石萌音のコンビに比べると菅田・広瀬コンビは数段落ちる。
因みにテーマ曲はDAOKOが唄っているが、同じDAOKOのものなら『神撃のバハムート Virgin Soul』のエンディング曲「Cinderella step」を気に入っている。
筆者としてはむしろ元の実写作品が観たくなってしまった。
もしかすると元の作品を観ずに本作を観た人の中に同じような人がいるかもしれない。だとしたら古い良作を見直すいいきっかけになり、制作側の懐古趣味が違った形で達成されることになると思う。
ちなみに筆者は中学高校を男子校で過ごしたせいでこの手の甘酸っぱい思い出は一切ない。
共学だからって同じ体験ができると思うな!その通りである!申し訳ない!
シャフトは悪くないアニメ
はい、訳がわかりません(笑)
何が伝えたかったのか…。
正直シャフトの表現力の無駄遣いです…。
シャフトが好きだから見ましたが…。
急に踊り出して、夢の国みたいなところにステチェンして、頭の中はてなマークだらけになりました(笑)
最後は最後で不完全燃焼で、全く訳が分からず終わりました…。
これは過大広告し過ぎですよ(笑)
シャフト好きならオススメしますが、その他は観ない方がオススメです。
レンタルで十分。
感性と感受性を問う作品
新房、仕事しろ
懐かしい〜♪
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