「我慢して貫いた脚本」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? ジンクスさんの映画レビュー(感想・評価)
我慢して貫いた脚本
いやいや、ここまで評価が低いのはなんなのやら…。
話が抽象的なタイプの作品としては最高級ではないでしょうか。
友達や女の子とイチャイチャしてるのを見せられるわけで、自分の好みの作品ではないんですが、評価せざるを得ないです。
登場人物のプロフィールなどの情報量を意図的に少なくし、さらに中学生らしい語彙力の無さ(作中でも指摘させられてましたが)を活かして、読み手に想像させることに徹しています。
(ここら辺が低評価の原因?)
客が置き去りにされるのを恐れて、ついつい説明過多になる作品も多いですが、よくぞ我慢して貫いたと思います。
そこをカバーしてるのが映像、特にカメラアングルではないでしょうか。
原作は未見ですが、あらゆるシーンで、原作のカメラアングルで「これ以上の方法は無い!」ってところはそのまま使ってるとのこと。
実写の手法が見事に融合して、登場人物たちの想いが観ている側に伝わってきました。
男子の戸惑い、葛藤、意地のようなモノが、おっさんになった今の自分の奥底から、掘り起こされたような。
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