「思春期」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
思春期
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なんかこおいう妄想にひたすら浸ってた時期があったなあ…。
男の子特有のモノなのだろうか?
結局のとこ、精神世界の話でいいんだろうな。玉を投げたけど時間は戻らず、なずなは転校し、新学期が始まったけど、なぜか主人公は教室にはいなかった。
ただ、最後の花火はようやく花火の音がマトモだったので、2人で花火は見れたのであろう。その事から逆算するに、妄想の中にも現実の時間はいくつか挿入されてるのだうと推察する。
この推察は全くもって余分である。
推察がしたけりゃ推理小説でも読むわ!
「もしも」から始まる男の子の妄想パラレルワールド。
別にいいんだよ、そんな話しの構成でもさ。
でもさ、そんな独りよがりの妄想の過程だけ見せられてもさ「それで?」にしかならないわけで…あのラストが逃げにしか思えない。
全くもって中身もなければ、ノスタルジックも抱かない。
ラストさえ、ガッチリ提示してれば、まだ違ったんだろうにと、残念に思う。
推察した先の答え合わせがないんだもの。
映像は凄く美しくて、切り取るカットにも風情があって大好き。
所々、役者の掛け合いに期待するあまり引き絵の長回しがあったけど…無理だよ。
それをやりたいなら、ちゃんと声優さんを使った方が何倍にも表現の幅は増えると思う。
終始テンションが低いなずなの声にもウンザリ…監督の理想とする声を出せる声優さんがいるだろうに。
話題先行なのか客寄せなのかは知らんが、それで作品が粗悪になるなら、それは正しいとは呼べないのではないだろうか?
今回の起用は失敗だったと思う。
ヒロインは美しいし、風景は綺麗。
好きな映像だっただけに残念なのである。
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