「2人とも死んでしもてん」打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? みじんコさんの映画レビュー(感想・評価)
2人とも死んでしもてん
ネットでは過剰に酷評されているようですが劇場に向かってみると夏休みの午前回という事もあり親子連れや小中学生のグループ客で劇場は賑わっていました。
このあたりは「君の名は」ブームのおかげでディズニー、ジブリ以外の「オリジナル劇場アニメ」を観る行為がファミリー層、ローティーン層にも認知を得たのかな?と微笑ましく思います。
そういう意味では川村プロデューサーが狙っていたハイティーン層よりも下の世代にもこの映画は届いているのでしょうか…?
そういった層が「また観に来たい」と思える作品に今作がなっていたのかと言うのは、今後の評価を待たなければわかりませんが…
個人的にはこの作品のわかりやすく腑に落ちないラストを体験した子供達が「物語を自分なりに咀嚼する」という、豊かな映画の楽しみ方に目覚めてくれれば良いのにな…と願ってやみません。
あと、映画の終了後にある父親が小学生高学年ぐらいの娘に「結局、最後どうなったん?」と尋ねられて、父親が「上げたらアカン花火を打ち上げられて2人とも死んでしもてん」と答えていたのを横で聞いて、吹き出しそうになりました。
こういう映画体験…いいなぁ!
個人的にはヒロインのなずながアニオタ好きする漂白された処女キャラではなく、不可解なファム・ファタールとして描かれていたのが良かったです。
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