ムーンライトのレビュー・感想・評価
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アカデミー賞の中でもパンチが弱い良質な作品。
ようやく見ることができました。
朝一の上映だったのですが、ほぼ満席。
関心の高さが伺えました。
久々に、どっぷり浸かって見ることができた作品でした。
味わい深いです。
主人公が寡黙なだけに、彼の内面を頭の中で考えることができます。
3部に分かれているという構成もよかったです。
変わるものは変わるし、変わらないものは変わらない。
一度しか肌を触れ合ったことがないという告白。
ずっしりきました。
ドラッグ、いじめ、黒人社会、貧困の格差、親のネグレクト、性的マイノリティーetc…様々な問題が詰め込まれていますが、決して大袈裟ではなく、アメリカの一部社会には、きっとこういう日常が普通にあるのだろうなと思いました。
目を向けていないから気付かないだけで、日本にもこういう暮らしはあるのだろうなと思いました。
「大変だ、大変だ!だから彼らを救おう」という、(24時間テレビ的な)押しつけがましいものではなく、ただ静かに淡々と流れていく映画に好感が持てました。
マイノリティってツライよなぁ
他の方のレビュー、賛否真っ二つに割れてましたね〜。見るに堪えないと思う人がいるくらい、黒人の、しかもゲイなんて気持ち悪い!と思う人が多かったということですよね。
作品賞はララランドが取るべき、という方もすごく多かったですが、アカデミー賞にならなかったら、この作品は見向きもされないのではないでしょうか。
こんなに悲しくて、救いようがない世界もあるんだということは、特に平和な日本人は知っといた方がいいと思います。日本にだっていっぱいいますよ。家庭が不幸だったり、同性愛者だったり、薬物にハマって抜け出せない人…。そういう人たちは、きっとお金払って映画なんて観ることもないでしょうが…。
金子みすゞは「みんな違って、みんないい」と言うけれど、なかなかそうはいかないのが人生。ゲイも、親がヤク中なのも、ヤクの売人が職業なのも、しょうがない人だっているんだなぁと、虚しさを覚えながら観てました。人と違うことは、やっぱり生きづらいものです。
少年成長物語が大好物な私にとって、シャロンがどうか幸せになりますようにと祈りながら話の展開を追っていましたが、ようやく最後のピュアな初恋がフォーカスされたことに救いを感じました。
負の連鎖
観終わった後じわじわくる映画
表情と視線で
今までとは違う作品賞受賞作
感情に揺れる
アメリカ文化の水準
この作品がアカデミー賞の作品賞を取ったことで、アメリカの文化は、時代に対し、常に前向きで新しさを求め、絶妙なタイミングで光を与える製作者たちによって断絶することなく連綿と続いて今に至っている事実に少し驚いている。良い映画だ。映画は時代を映し出す文化の一つであるならば、日本は文化的にも立ち遅れ、自立出来ていない現実が身につまされる。一部単館上映において奮闘はしていても、マイノリティからは脱し切れない。現代社会を映し出すのが映画文化だとしたら、個人の主張が成り立たない故に、権利にも疎い私たちの社会はあまりにも未熟だ。そんな社会環境下にあることを背景にして、果たして映画ではなく現実世界で、この作品のような状況を何人の人達が受け入れられるだろうか?
非日常
アートと呼べる作品は久々に観た。
全ては印象深い主人公の瞳に集約する。
言葉でなく訴えかける。
”バッファロー66”だったか、あの時のヴィンセント ギャロにも似てたような。
起承転結はなく、一定して同じリズムで進んでいく。それがなぜか心地よい。
日本人にとっては非日常な中身。かなりのタイトルを観なければ理解はできないのでは。
先述でも述べたが、この作品の登場人物全て瞳がとても記憶に残る。日本人にとってはどう響くんだろうか、非日常に感じるのか。しかし、彼らの日常は実際に存在している。そう思うと、本質的に同調できない自分がいて、アートとして捉えてしまい、別世界に思えて切なくもなる。
悲しさと優しさと美しさが同居する作品。
生きてるうちに観れた事を感謝します。
今回はアンチ・トランプに推挙されたオスカー
ヒューマンドラマとしては、3部構成で出来ている。 少年時代〜青年そ...
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