ムーンライトのレビュー・感想・評価
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もう一回は見たい
話は想像つくし、個人的には好きな話でもなかったけれど、もう一度見返したいと思った。
映像表現が何よりも優れていたように思うし、話が想像つくというその要素も優れた映像表現に寄るところが大。あらゆる感情が画面から容易に察せられた。
シャロン役の3人も奇跡のようなキャスティングというかディレクションというか、異なる時代が見事なまでに連なっていて、非常に分かりやすく現代アメリカにおいてぬぐい去ることができない一面を捉えることができた気がする。
感動も笑いもほとんど無かったけれど、映像とそしてまた劇中の音楽に魅せられた。
レンズのゴーストや写り込みなど気になるところもあったとはいえ、出だしの長回しから後半に多用されるクロースアップまで、巧みなカメラワークで織りなされる映像が非常に良かった。
切ない。
子供にとってはどうにも出来ない出来事やら、生活やらで、いたたまれない。その少年期の一瞬に出逢った大人との交流でとっても救われていたんだろうと思われる。ぜひ子供の目線で見て欲しいわ。
大人になってから振り返れば一瞬なのかも知れないけど。まあ、切ない話でした。
余韻に浸ってる
こういう同性愛ものの映画を観たのは初めてで、主人公の壮絶な幼少期、少年期に衝撃を受けました。悲しく切ない物語、でも温かくじんわりきます。
少年期を演じた俳優と大きくなった主人公を演じた俳優、癖をうまく演じてると思った。もう一度観に行きたい。
ゲイの少年の過酷な人生を見守りま賞
意外とまあまあ。
アカデミーで期待しすぎたかも。
ピュアなラブストーリーともとれるし、
現代に蔓延している家庭や
学校の問題を描いた映画ともとれる。
しかしちょっと中途半端な感じ。
幼少、少年、青年で
それぞれの主人公の人生を
描いているのはいいが、
可哀想とは思うけど、
心にグッとくるものは無かった。
なんだか消化不良だった。
DVDでもいいかも。
映像は綺麗だった。
こいつ、かわいいかも。
正直、作品賞を与える作品なのかは理解の足りなさを感じた。黒人の同性愛は日本においては共感することが難しい。個人的には黒人でなくともかもしれない。が、間違いなくシャロンの気持ちは感じ取れたし、終盤の表情に惚れた。
3人の役者が同一人物の3年代を演じ分ける上で、表情や仕草のシンクロが素晴らしかった。ブラックのところで、こんなに厳つい体になって…と思いながら観てると彼と再会してからというもの、表情がまるで幼くなった。ここはとても驚いた。
マイノリティに光を当てた映画
登場人物が黒人、ゲイ、ドラッグディーラー、売春婦とてんこ盛り。確かにアメリカはゲイ人口も多いし受ける題材だと思うがララランドより良いとは思わない。かたやハッピーエンド、こちらは社会派のダークな感じ。偏見はないがゲイのキスを映画館で見るのもなって感じ。アメリカの底辺の生活がわかる。トランプ支持するのも分かる。
たった一人でも誰かがいれば〜
どなたかが書いていたようにこれはとても切ないラヴストーリー。
でもその前に、少年を助けてくれたフアン(薬の売人)は
悪人なのか?救世主なのか?
数い難い状況の少年にとって例え薬の売人であろうと、
話を聞いてくれて気にかけてくれる人がいると言うのは
どんなに心強い事だろう。
フアン自体がおそらく過酷な少年時代を過ごして来ているのだろうから
少年の心の中がきっと痛い程分かってるんだろう〜
だから無理にシャロンに踏み込もうとせず
淡々と見守っている感じが、
少年にはとても頼もしかったんでしょうね。
この映画に限った事でなく、日本の一般社会にも全く当てはまる話。
たった一人でも本音を話せる人がいれば人はなんとか生きていける。
誰にも心を開けず、自殺してしまうのと、
例え悪人でも心を開いて生きて行くのとどっちがいい事なんだろう?
難しい事だと思う。
大人になったシャロンが、少年期、ティーンエイジャー期を
演じた二人とはパッと見、ぜんぜん印象が違って、
これミスキャスト!?とまで一瞬思ったけど、
懐かしい友と話すうちに、どんどんナイーヴな
昔のシャロンの面影に戻って行く!
大人のシャロン役トレバンテ・ローズは凄いな〜〜
派手な作品では無いので
正直アカデミー作品賞的なお祭り感は足りないから、
お祭りとしてのアカデミー賞はやっぱり
「ラ・ラ・ランド」で良かったんじゃないかと思ったりします。
が、アカデミーに絡まなければ
埋もれてしまったかもしれない作品なのでそこは、ちょっと複雑。
全く本筋には関係ないんだけど
ダメダメな実のお母さんがテレビの後ろの壁に飾っていた
鯉の滝登りの様な絵柄の掛け軸だったり、
フアンの家に飾られていた北斎の波と富士山の版画の写しだったり
この監督さん、結構日本びいきなのかな?なんてい思ったりした。
何がいいのか分からない
期待してみたのにがっかり。感動するセリフもなし。シーンもなし。ドキドキもなし。オドロキもなし。淡々とツマラナイ会話が続くだけ。余韻とか言ってる人もいるけど、終わりは尻切れとんぼ。アメリカはただゲイの話をすれば評価するようになってしまったのだろうか。悲しい。
これは恋愛映画
これは恋愛映画です。
堕ちてもクソ、のし上がってもクソ、な地獄の底のような世界で、生涯にたった一度起こった「良きこと」をよすがに生きる男の悲恋の物語。ゲイだけど。
マジメなはなし、こういう映画が恋愛映画として作られる、そういう時代になったということなんだと思う。
しかし、マハーシャラ・アリはやっぱりいつものマハーシャラ・アリで、ヤツに助演男優賞をやるなら熱演のナオミ・ハリスに助演女優賞をやれよと思った次第…
救いに関する一考察
ヤクの売人シャロンの苦悩に満ちた生い立ちを描く一遍。
病めるアメリカの断片を切り取るのだけど、その視線はあくまで優しい。バイオレンス描写も抑制されていて、救いようのない状況の連続を、ある種分析的に積み上げていく。
「これが人生さ」と劇中あるキャラクターに言わせるが、状況に抗い、救いを求めるシャロンにどう響いたのか。
救われるということはどういうことか、詩的に囁く映画だ。
見て納得
今年の作品賞はこれなんだと。近年作品賞はアメリカならではのテーマを持った作品が選ばれている。
僕は深いテーマよりも雰囲気を味わいました。好みではないけれどアメリカ映画の懐の深さを感じ、至福の時間を過ごせました。
芥川賞作品?
アカデミー作品賞ということで見てみたが、もともとアカデミー賞はエンターテイメント作品を嫌うし、日本の芥川賞のように理解しにくいものが好みなようで、本作もハッキリ言って全く面白くなく、最初から眠気をもよおす。それに最近のアメリカ映画の質は悪く、邦画の方が元気がいいように思える。もうハリウッドではネタ切れ感が強く、日本のコンテンツを求めて来ているのではないか。
見た目は変わっても瞳は同じ
「月の光の下だと黒人の男の子は青く光って見える」
この映画の映像加工の技術を物語っているようなセリフだ。黒人の肌、海、木漏れ日が際立っている。この技術、カッコいいからみんなポスターとかで真似するんだろうな。
さて。
登場人物が少々典型化されているのが気になるが、作り手の訴えとメッセージがダイレクトに伝わり、アカデミー受賞の意味は大きいと思う。
「自分が何か、自分は何になるのかは自分で決めるんだ。絶対に他の誰かに決めさせるな」
自分で決めたいのに、生まれた環境によって決められてしまう社会システムにNO!
「泣きすぎて、自分が水滴になりそうだ」
砕けた心をかき集めるようにしながら、必死で生きる人々を無視しないで、彼らの真実を伝えたい!
「オカマはゲイの人を不愉快にさせる言葉」
差別はダメ!いじめはダメ!
「あの夜のことを今でもずっと覚えてる」
ブラックの乙女心にキュンとする。初恋の彼に寄り添う姿は、LGBTもみな同じ!
フアンの恋人の手料理と、コックの彼が作る料理を食べるときの、主人公の無防備で充足感にあふれた表情がいい。
誰かが作ってくれるごはんと、子どもの頃に親から水泳を教わるって、本当に大切なこと!
決して遠いお話ではないところがミソ。
ああ、ほっこり。
トレバンテ・ローズが演じるシャロン
ほんとに優しい目をしていました。
夜の暗さは彼の肌の色と重なって
とても美しい雰囲気を出していました。
同姓愛表現は日本の作品にもありましたが、
こちらの作品はとても深く、複雑で、
最後は暖かな優しい気持ちになります。
素晴らしい作品をありがとうございました。
ララ・ララ・ランドとは好対照
アカデミー賞作品賞で争ったララ・ララ・ランドとは好対照の映画。小柄な黒人少年の成長記録。ドキュメンタリー風の味わいがある。直球勝負のエンターテインメントとは一線を画す、余韻を楽しむ作品である。
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