ムーンライトのレビュー・感想・評価
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妄想で補完
結構話が飛び飛びで、色々あって大人になったんだろうなぁの色々の葛藤の部分や各シーンの心理描写の背景などにあまり説明がないので、各自妄想して補うしかないという点が好き嫌いの分かれ目だと感じました。
あとはもちろん設定。
あまり考えずに各シーンをぶつ切りで楽しめる自分のような人間は、何も考えずに美しい映像美(特に色)と宮廷音楽的な音楽のミスマッチ感を楽しく鑑賞しました。
しかし、ゲイ設定必要だったのかなぁ?
作品にインパクトをもたらしたのは間違いないですし全然違う作品になるのは間違いないんですが、ちょっとテンコ盛り過ぎて疲れてしまいました。
片親で、母親がジャンキーで、足が不自由で、アフリカ系で、しかも同性愛者ってちょっとやり過ぎ。
映画と全然関係ありませんが、ラッパーがよくしてる金歯みたいなやつってご飯食べる時は外すんですね。。その印象が一番強いかも。
トピックスがどれも重い…
マイアミの貧困街で暮らす華奢な黒人、シャロンの人生を幼少期、少年期、青年期の3世代に分けて描いた作品
アカデミー賞で絶賛されたとあってどんなものかと思ったが…
驚くほど静かに淡々と時が流れていった
いじめ
クスリ
母親の育児放棄
LGBT
現代人が抱える問題の全てがこの1本に詰め込まれており、満腹感は否めない
ここまでマイノリティーの応酬を食らってしまうと、正直どんな立場に自分を置いて鑑賞すればいいのかわからなかった。
分からない世界観
何で虐められるのか、よく分からなかった。
あの子の歩き方見て、だからイジメられるのよ。っていうけど、そんなに変には見えない。
あの夫婦は何で優しくしてくれるのかな?
母親はなんで立ち直ったの?
ゲイが偏見される時代なの?
金歯にする意味とか、なんかあるのかな?
貧乏なはずのに小さい頃の主人公の服がやたらと綺麗なのが気になった。
疑問が沢山ある。
ドラック、ネグレクト、LGBTと
色んな問題がある中で、生きていく人生。
それが抑揚なくただ過ぎていくのを見た、という感じ。
眼がやばい( ´ ▽ ` )
主人公に完全に引き込まれた。
人生の分岐点を3つの世代に分けるとか斬新でしょ。
人間とは、周りの環境に対して成長をとげ、そして周りの環境と戦いながら生きて行く。
彼は、とても強く生き、己を変えて行き、周りとは違う歩き方でしっかりと歩んでいく。
とても良くでた脚本だと思う。
趣味で言ってしまえば、ストライクではありませんでしたが、とても素晴らしい映画でした。
主人公に寄り添うような繊細な描写
マイアミの貧困層に暮らす少年の成長を描いた作品。
貧困・ドラッグ・イジメ・同性愛・育児放棄という問題に触れながらも、大上段に構えて声高に叫ぶのではなく、主人公の視点から静かに、繊細に描いている。
少年期・ティーン期・成人期と三人の役者が一人の主人公を演じているけど、「6才のボクが、大人になるまで。」のように、同一人物の成長を追ったのではと思うくらい、同一人物に見えるのが凄い。
人に歴史あり。
何となく観る前は映像にこだわって、難しい作品なんだろうなぁと思っていたけど、そんな事はなく一人の背負って来た人生を美しく繊細に観せてくれて、見終わって何となく優しい気分でいる。
第1章、第2章と抱えて来た不安や悲惨な環境を見せられての第3章の始まりは、沸き立つ物があった。
役者さんが上手いのか、ゲイの繊細で優しい感じが特に第3章では厳つい風貌なのに醸し出ててとても良かった。
厳つい麻薬組織のボスみたいなところから、過去に遡って、実はこういう人生を歩んで来たという見せ方もあったように思えるけど、
時間軸通りに見せる事によって、こんな怖そうな人にも背負って来た人生や思い出があるのだなの思えて、愛おしく思えた。
だけど、これがオスカー作品だという事は疑問。
意外とフラットな映画
今更ながら『ムーンライト』を観たけれど、随分とフラットな映画だなぁ、と思った。登場人物たちの配置も類型的でリアリティーがなく、背景を極端にぼかした映像も彼らの感情を拾うほどでもなく、ただただ漂うように人間関係と時間が綴られて行き、大円団も「へぇ、そんなに思ってたの?」と拍子抜けして説得力に欠く。これだったら、アカデミーは『ブロークバック・マウンテン』にこそ作品賞をあげるべきだったと思う。
絵は綺麗だが…
黒人、貧困、イジメ、身体障害、家庭崩壊など
社会的弱者の要素がてんこ盛りだが、浅くさらっているだけ。
賞レースのためにとって付けたとしか思えないのに、
それで賞を取るんだからな…。こういう傾向はいつまで続くのか。
メインテーマは恋愛(同性愛)だが入り込めなかった。
素養がない人には理解はできても感情移入するところまで中々いかないのでは。
いずれにせよ評価しづらい。
幻想的な色彩と臨場感のある絵は独特で、そこは一見の価値あり。
青
自分で決めて生きていくというセリフと黒人は月明かりに当たると青くなるというセリフが印象付く作品でした。
子供の時の影響を真に受けて成長していく主人公
どんなときも青色を画面の中にいれていき青を意識させる。しかしこの青というのは他人が決めた物事であり。否定すべき事なのではないのか。そういう他人の印象を受けつつ
最後には自分で決めて一人の男を愛し生きて来ていると描かれていてフラグ回収等はしっかりできていた気がする
純粋な愛、ヒエラルキー、偏見
様々なテーマを同時に描いたいい映画だとと思う。
ただ男性にしかわからないこともあると思うのでそこが足りない事なのではないかと思ってしまった。
思ってたのと違う作品の中
幼少期から大人になるまでの人の過程を見る内容でしたが、同性愛者のお話でした。
この頃の外国ではそのような文化は全く認められなかったそうですが、最後はハッピーエンドです。
最初も最後も触れられたのはお前だけ、俺も触れてないってワードがすごく心に残りました。
あと、ゲイは差別用語ということも知りました。
なんでしょうね、ハラハラもなくただ淡々と人の生活を見る感じでした。
結構壮絶な人生の主人公だとすごく思ったので最後は笑顔で追われてよかったですね。
面白かったかと聞かれたらわたくしの好きなジャンルではなかったのであまり面白さを見出せませんでした。
ですが皆様がレビューで言っている通り、綺麗な作品でした。静かで綺麗でした。
every nigger is a star
深い孤独の先に愛で救済される。普遍的な展開だと思う。ゲイの設定にしたことで、友情でも恋愛でもいずれでも救済がもたらされているように見て取ることができる。
ムキムキになったブラックが電話を受けた途端、シャロンの成す術を見出せない自信のない表情に戻るところが見事である。主人公の母親の差し迫った表情も圧巻。
月の光に導かれ 何度も巡り会う
サプライズ!本年度アカデミー賞作品賞受賞!
例の珍事は今となっちゃ酒の肴にぴったりだが、その珍事が起こらず滞りなく本作が受賞しててもサプライズであった事は確か。
アメリカ黒人社会。
主人公シャロンの少年期、青年期、成人期。
貧困、イジメ、同性愛…。
バリー・ジェンキンスの卓越した繊細な心情描写、自身のアイデンティティ。
素晴らしい映像美…いや、映像処理美。
シャロンを演じた3人、ヤク中の母親ナオミ・ハリスの熱演、何より本作で助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリは出番は僅かだが一際存在感と圧倒的なカッコよさを誇る。
ヒューマン・ドラマとしては紛れもなき秀作。
黒人社会全体のテーマ性と言うより、あくまで一個人の物語。
予想に反しての儚く美しい愛の物語で、辛く苦しい生きる中にも、月光のように一筋照らし出す優しさ。
…ただ、感性の問題。
日本人から見て…ではなく、一個人から見て、共感出来るか、否か。
イジメのシーンなどは見ててかなりどんよりさせられる。
特に大きな展開が起きる訳でもなく、淡々と静か。
ラストもあっさり、意外と呆気ない。
後、本作って、男性版『プレシャス』…と思うのは自分だけ?
その『プレシャス』もアメリカでの絶賛とは裏腹に、自分的には…。
『ラ・ラ・ランド』の方が相応しかった…とは言わないが、『ラ・ラ・ランド』の方が自分の好み。
人種差別って訳じゃなく、自分には合わなかった。
同じく人種問題を扱った作品賞『それでも夜は明ける』は胸打たれたのだが…。
作品賞受賞は様々な憶測出来るが、一番は、アカデミーの内輪だけの事情って気がする…。
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