「美しく切ない」ムーンライト かわさんの映画レビュー(感想・評価)
美しく切ない
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面白かった。
始まりの一連長回しのカメラワーク、手持ちの多用、終盤のフィックス、全てが効果的だった。
「この映画を見るぞ」気持ちを作ることができる演出効果。海のシーンの背景の揺らぎ具合が特にいい。ピントの揺らぎがそのまま人物の揺らぎであり作品の魅力になっていた。
内容は、ストレートな表現ではない(アングラ的なもの)やそこに暮らす人じゃないと分からない表現もいくつかあったのだろうと思っていて、日本人の私が100%理解できないことが悔しいくらい良いものだった。3人の演者によって表現される主人公がみな、寂しく切ない人間性でいたことがストレスなく見れた要因だと思う。
寡黙だからこそ、一つ一つの言葉に静かな重さがある主人公はとても魅力的でした。
画面の美しさもとても良かったです。
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