「言葉少なに多くを語る」ムーンライト Ririenさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉少なに多くを語る
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ゲイの話だが、とてもストイックな恋愛感情を
言葉少なに多くを語る形式で、
観ている側がそれぞれの
思い入れで補完しつつ観ることが出来る
リトル→シャロン→ブラックと3つのパートに分かれ
呼び名が変わっていく毎にシャロンが歳を取り
体と心境の大きな変化があるのがわかりやすかった
何故か自分に優しかった麻薬売人の元締めフアンに憧れ
バンダナ真似して元締めになってマッチョに体を鍛えても
心の芯はピュアな少年のまま
子供時代のケヴィンとの友情も、
痛々しくも良かったけれどいじめっ子のせいで決裂、
大人になって再会後、微妙な心のニュアンスを
伝えながら、
「おまえ以外、(自分の体に誰も)触れていない」
ケヴィンの肩にもたれかかるシャロンの、
やっと居場所を見つけたような
安心しきった寝顔にほっとした
テレサとの、ほどよく距離感のある関係や
シャロンが泳ぎを覚えるシーンとか
麻薬中毒だった母との気持ちの変遷や
印象的な場面が多く心に沁みた
A24らしい作品
アカデミー作品賞受賞も納得のクオリティー
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