「2回目見たらちょっと違う気持ちになりました」ムーンライト　ニョロさんの映画レビュー（感想・評価）

久しぶりにもう一度観る機会があった。
この話、淡々と描かれているが、少年，青年，大人になるに従ってその時の社会問題を織り込み向き合っていた。
貧困とネグレクトといじめの中で助けてくれた大人は，母親に薬を売る売人という，皮肉な運命。そして青年時代も人種差別に振り回され、唯一心を許していたそして愛していた友達の裏切り、大人になった彼は売人となっていた。もう誰にも搾取されないと自分を無理に作り変えて生きていることが痛々しい。
最後にあの友人に会い、自分の気持ちに素直になれた。中身はピュアなままだったことに感動した。