「何を感じるか」ムーンライト ぽんゆずさんの映画レビュー(感想・評価)
何を感じるか
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シャロン3部作。
言葉少ないシャロンの内面を前面に出し、美しい映像、響く音楽、役者の演技力により詩的な雰囲気の映画になっています。
同性同士の恋愛を主軸に置いてはいますが、薬中毒の母親、父親替わりのフアン、その奥さん、また唯一心を許せたケビンなど…シャロンの心の揺れを通し、観客である自分の感情のどこかに触れるものがあるのではないでしょうか。
ある人にとっては容易いことかも知れないが、その実現が難しい立場の人もいる…
前半にしか登場しないアリの存在は、映画の主旋律ともなるシンプルなメッセージを観る者に送ってきます。
物語は静かに進み、月の光の下に佇む子供時代の自分…
振り向いたその子の目は真っ直ぐにこちらを向いていた。
この映画に2017年のアカデミー賞を与え、観る人の間口を広げたことはよかったと思います。
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