「写真集でいいのではないか」人類遺産 mmkyさんの映画レビュー(感想・評価)
写真集でいいのではないか
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はじまって10分くらいから睡魔が...。
映画「いのちの食べかた」は、いろいろ考えさせられたところもあって、自分の中で"見てよかった映画"という感想だったから、
本作も同様の発見を期待しつつも、モチーフが廃墟ということで、多少の退屈感がある前提で期待せずに挑みました。
前段で福島の無人の街が映し出されるのですが、日本人としてまだ気持ちの整理ができていない部分を見せられると、監督の意図(何を感じるかはもちろん見る側が決めればいいことだけど)とはまた違った視点が動き出すというか、急にそこだけドキュメンタリーの濃度が濃くなってどうしても客観的に見ることができない。しかし、数分すると外国の廃墟が映し出され、その廃墟の背景や歴史の情報が何もないため、映像の見方に戸惑って、どのように、何を見ればいいのかずっと逡巡していた気がする。
映像はほぼ動きがなく(風によってものが動いたり、雫が落ちたり、波が動くのみ)、鳥のさえずりや虫の羽音(蚊やハエ)だけが聞こえてくる。
あとは館内の人の寝息やメールの着信音(携帯切ってください)。
とにかく自分もほぼ全編で睡魔と戦い、なんとか3分の2は半目で見ることができた。のか...。
英題はHOMO SAPIENS。
–−人間が人間のためにつくったもの。そして人間だけがいなくなった。果たして、そこに残ったものは。−−
ということだと思うのだけど...。
親しい友人にもさすがにすすめられない。
視聴はご自身の判断で、是非。
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