散歩する侵略者のレビュー・感想・評価
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「侵略者」と「散歩」。このギャップがすべてを物語る
宇宙人による地球侵略もの、と聞けば大仰なSFスペクタクルを予想しそうだが、意外にも映画の中心は会話劇。それもそのはず、原作は舞台劇の戯曲で、これをホラーの名手・黒沢清監督が映画化した作品なのだ。
特撮も爆薬も使えない舞台で、宇宙人による侵略をどう具体化するか――そんな出発点から、人間の概念を奪うという基本コンセプトが生まれたのではないかと想像する。これなら、概念を奪う行為そのものは台詞と動作の演技で表現できるし、概念を奪われた人間の変わりようも、日常に突然生まれた非日常を可視化できる。
こうした原作のアイデアに黒沢監督の演出によるショッキングな場面とほどよいユーモアが加わり、さらに映画らしい派手なアクションシーンも添えられて、邦画のスケール感で十分に説得力あるSF侵略劇と相成った。「侵略者」という非日常と、「散歩」の日常。このギャップを無理なく繋げたところが本作の肝と言えよう。
ALL YOU NEED IS LOVE
「回路」「CURE」好きなんで観てなかったが、新幹線移動時間を利用してようやく鑑賞。まさか黒沢清作品で涙腺決壊の危機に会うとは思わなんだ。長澤まさみの「遅いんだよ」と「私はもう十分だから」は効いた🥹 これ撮った人がなんでChimeに行き着くんだろ?監督も奪われたかな、アレ。東出くんのキャスティングがツボ過ぎ🤣 私はこの映画、かなり気に入りましたよ。
愛は決して絶えることはありません
なんの前情報もなくみたので、あらSFものかーと思って間違えたなーなんて最初思いましたが、想像以上に僕には意味がありました。
人間側が頼りなくて、弱すぎてとても謎で不安でしたが、この作品が言いたいのはそういうことじゃあないから別にいいよね。
聖書をまる読みする牧師から、
愛の概念を奪えないのがとても良かった。
SFって、やっぱり難しい
2017年 日本のSF作品
テーマは「愛」だろう。
ただその愛は必ずしも普遍的概念ではなく、「日本人が考える愛」になっている。
人間の持つ「概念」を奪うことで人間というものを知ろうとする宇宙人
彼らの目的は「侵略」
概念を奪われた人間は、その概念がすっぽりと抜け落ちてしまう。
地球に到着した宇宙人は3名
それぞれ概念を奪いながら3人がその概念を一つにして「侵略」するのが目的。
しかし、
人間を侵略したいのか地球を侵略したいのか?
地球を侵略する場合、一気に人類を殺害してしまえば済む。
実際火の玉のような攻撃を加え始めた。
人間の概念を奪うことでその人から概念が抜け落ちるのは、宇宙人にもわからなかったこと。
人間というものを理解すると同時に人類を攻撃できる理由が分からない。
人間の概念を奪う目的が侵略とどのようにつながるのかいまひとつわからなかった。
さて、
2017年 この時代はまだ日本のSFの概念がこのあたりにあることが伺える。
すでに古いとしか言えない。
この点が残念だった。
ただ、
なぜ宇宙人が攻撃をやめたのかを明確にしなかった点は良かった。
描けばしつこくなる。同時につまらなくなる。
逆に、
宇宙人は最初どのように人間の脳に寄生したのかを描いてほしかった。
「2か月後」のシーンで、ラボの小泉今日子さんが「ナルミさんの症状だけ事例がない」というようなことを言う。
しかし、ホテルでナルミはシンジに「私から愛を奪って 愛はなくならない」とも言っている。
ここに統一性がなくSFとしての描き方にブレがある。
実際ナルミは愛を奪われた。
しかし、その代わり人類は助かった。
「人類が抱えてきた山のような問題を一から考え直すことができた」
それは愛という代償の産物だったのか?
「愛と犠牲」
この概念が抜けきっていない、時代。
2005年の映画「宇宙戦争」
あれよあれよという間に侵略される地球
人間と水が食料
しかし、細菌や微生物によって侵略を断念した宇宙人
この緊迫さとリアルさが欲しかった。
全体的に面白いものの、SFとしての設定のブレはあってはならない。
だからSFは難しい。
「愛」
そしてシンジは最後に言う。
「ずっとそばにいるよ 最後まで」
表現的にも非常にわかりやすい。
しかし愛は奪うことなどできないということを描くことで、この作品はめちゃくちゃよくなったと思う。
プロットはしっかりしていたので惜しかった。
最後にどうしても日本人的な概念を持ってきたかったのだろうが……
どこか不思議な展開
長澤まさみ扮するイラストレーター加瀬鳴海は、松田龍平扮する浮気していた夫加瀬真治が何かしら呆然としてしまった事にあきれた。
どこか不思議な展開で、殺人事件があったり地球が侵略されると言う話があったり概念を集めたりとか。 そうそうたる俳優陣だったけど、あんまり面白くなかったな。
終始、奇妙な感がする映画だった。 宇宙人が侵略しているのに、人間と...
終始、奇妙な感がする映画だった。
宇宙人が侵略しているのに、人間とのやりとりとの滑稽さ。
観ていて不思議な感じだったけれど、そこがおもしろいのかもしれない。
やっぱり愛は大切なもの。愛は地球を救うでした。
愛は人類を救う
しかし面倒くさいことをするエイリアンだな。変わったエイリアン映画。
様々な概念を奪っていったが、やはり平和のために一番大切なものは「愛」ということなのでしょう。
もしかしたらプーチン大統領は愛という概念をエイリアンに奪われてしまったのかもしれませんね。
【沢山の違和感を感じつつも最後まで観させてしまう演出】
・2017年公開の日本のエイリアン系SFドラマ映画。
・劇団イキウメの舞台作品がもととして、黒沢清監督が製作した映画のようですね。
・鳴海(長澤まさみさん)の夫(松田龍平さん)が、行方不明の状態からようやく帰ってきたら別人の性格。夫は「僕は宇宙人」「地球を侵略しに来た」「君にガイドしてほしい」といった信じられない事を鳴海に伝える。一方、桜井(長谷川博己さん)という週刊誌記者の元にも高校生くらいの男女の宇宙人が「僕たち宇宙人」「ガイドしてよ」と現れる。人間に乗り移った3名の宇宙人は、地球上で人間の概念を、人間の頭の中から集めて自分たちの星に送ると、地球の侵略が始まる。半信半疑で宇宙人のガイドをするうちにこれから地球侵略をしようとしている宇宙人と共感し始める鳴海と桜井。彼らは、宇宙人は最終的にどうするのか。 という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・「概念を奪う」という奇抜な設定
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[物語]
・前知識なく鑑賞しました。パッと見た印象は「スケール大きな話をこじんまりと表現している物語」と映りました。しかし後で、もとは舞台作品と知り、なるほど、舞台でやったら面白そうな設定だ!と。ところどころ、登場人物の心の流れと言いますか、彼らの行動が違和感を感じてしまいます。ゴールありきのシナリオに向けて、キャラクターが動かされている感をどうしても感じざるを得ませんでした。例えば桜井の台詞「こいつらは散歩する侵略者なんだ!」などは観ている側が少し恥ずかしくなってしまいました。とはいえ、桜井の台詞「人類なめんなよ」や夫の行動や雰囲気など、面白く感じる面も多数あり、違和感と面白さがイーブンな評価でした。
[演出]
・この物語は演出が非常に難しいのではないでしょうか。そもそもの設定がスケールの大きな話をこじんまりと表現しているので、そのまま演出していくとどっちつかずのものにしかならない。とはいえ、原作を崩してしまうのも…という葛藤がありそうな作品に思えました。それでも決められた枠(物語)の中で、映画ならではの壮大さをエッセンスとして加えていたかと。ただ、それが若干無理を感じてしまう。例えば、冒頭のトラック横転シーン。これは宇宙人の超能力か何かと思いきや、そんな能力は彼らにはないので、単純に転んだトラック。え?そんなことあります?と笑 また、終盤戦で戦闘機が襲ってくるシーン。「早くアンテナ壊しなよ…」と笑 映像的には凄いのですが、物語的に違和感しか感じませんでした。
・ちょっと目に見えたマイナス点ばかり述べてしまいましたが、結局のところは「この無理目な物語(設定)をここまで観れる作品にした」ということは凄いなぁと思っています!
[映像]
・宇宙人の侵略シーンはもっとスケール大きくしてほしかったなぁと思いました。元が舞台なので、物語がこじんまりしてしまうのは致し方ないのですが、せっかく映画化するなら、その辺を大きく変えてでも、背景に潜む宇宙人たちの強大さを映像的にも大きく表現してくれると違和感なく共感できる気がしました。
[音楽]
・際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・夫役に松田龍平さんを利用したところが成功の秘訣だと思いました。彼の不思議な雰囲気なしではこの映画は成り立たないのではないでしょうか。最後まで観れたのは彼のキャラクターのおかげかと。また、鳴海役の長澤まさみさんも同じく。純粋で真面目で堅物な鳴海が、自身の性格にまっすぐに行動していく部分と宇宙人夫の個性的な部分が妙にマッチ。この2人の雰囲気がとても魅力的です。
[全体]
・物語そのものは違和感があっても、不思議な夫がどう行動していくのか、が気になって最後まで観れました。しかし、どうしてもスケール大きな話なのにどこかこじんまりした感じがぬぐえず、観ていて「宇宙人に侵略される」という危機感を覚えることができませんでした💦そのため、せっかく桜井が街中で人々に呼びかけるシーンも、観ている側も少し冷めた目で観てしまうことに。。。宇宙人の設定も明確さがなく、どこまで何が出来るのかがわからないまま進むので、モヤモヤ状態で観ることに。。。
・イケないイケない…またマイナス点ばかりですね💦いやいや、そもそもひど過ぎたら途中で観るの止めるので、最後まで観れたこと自体がありがたい作品だと思います。むしろ、自分がどこに違和感を感じるのか、などを色々と気づかせてくれる作品と考えますね。ありがとうございました。
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どうも黒沢清監督作品は合わないらしい。
「”概念”を奪う」に始まり、「”概念”を奪うには相手がそれを具体的にイメージしていないとならない」とか「パートナー(地球で生活する上でガイドとなる地球人)からは”概念”を奪わない」とか、結末ありきで無理矢理肉付けしたような設定に萎えた。
人妻長澤まさみの破壊力
人妻長澤まさみは良いよ!(断言)
話の筋は大したことないし、細部を見ると大雑把なところばかりではあるが、
愛の概念を奪われた長澤まさみが最初は特に変化を感じないが、徐々に蝕まれていく感じが面白い。確かに愛って複合的な概念から成り立つものであるから失うとゆっくりと徐々に感覚が奪われていくんだろうなあと。
長澤まさみかわいいなあああ。
最後のラブホでいちゃいちゃするまさみちゃんが好きです。愛奪われるんだけどね。
頭に入って、いっぱい入ってっていうところすごくエッチである。
発想は面白いんだけど明確に形に出来てない感じがすこしもどかしいんだよね。
悪くはない映画だけどベストとは言えないかな。
役者陣が良かった
とにかく役者陣が良かったように思います。
長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さんの3名が映画の冒頭部の感情から終わりに向かって変わっていき、それぞれの内なる感情の機微が描かれていたと思います。
映画全体としてはシュールな感じもあり、賛否ありますが僕は楽しかったです。
ややシュール過ぎな気もしたけど。
結末へ向かう3人の演技は必見かと思います。
黒沢作品は好きですが
この映画は微妙でした。
概念を奪うっていうのが絵的に地味すぎる。起伏のない話が2時間続く感じ。最後の最後でド派手な展開になりますが、そこに行き着くまでが怠すぎます。
黒沢作品特有のゾクゾクする感じも今回は控えめでした。役者陣は高評価ですが。
長澤まさみが美人だから最後まで見れたかな。
宇宙人に対する私の概念は これ
もともと、宇宙人がもし地球にやってくるならそれは侵略者でしかない、と思っていた。
今もそう思っている。
それ以外の理由ではるばる 地球の科学力を上回るモノたちが他の天体に来る理由はない。
仲良くなりましょう なんて訳はない。
ジャーナリスト役の長谷川博己さんが
「宇宙人が地球を狙ってる」的な事を街頭で叫んでも、みんな遠巻きに傍観してるけれど
今のこのコロナ禍だって
2019年には日本人で予測してた人はいないと思われるし
いたらこのジャーナリストと同じだったろうと思う。
舞台の映画化と聞いて
ああ なるほどと納得するのが
宇宙人 と聞いてそのスケール感となんかよくわからない日本のある地方都市のみの狭さで地球侵略が始まって終わるスケール感のチグハグさだ。
概念を奪う
その設定はありだとしても
愛という概念を奪った途端にそれが収束するというのは
ちょっと子どもじみてて
その辺りが 舞台というものの器の小ささを映画という広がりある媒体に持って来ても陳腐に見える理由。
松田龍平は いつも常に こう見ると宇宙人ぽい。
役者たちが素晴らしいので陳腐さはかなりカバーされていて
ラストの長谷川博己の
憑依されちゃった姿の歩き方なんて 絶賛されていい出来。
ハリウッドの宇宙人モノとは違う 小宇宙(ややこしい)的な感じもこの良さは出ている訳だけど
最後の終わり方がなんだか、ひとまず終わりました〜的なのが安易に見えるし
終わりを与えず、今もこうやってじわじわ来ちゃってますよ〜の方向に持って行った方が良かったような気がする。
アマゾンのお薦めに出てきたので
何となく見たけど、すげー消化不良。
私の理解力が無さすぎるのかな?
人は愛が無くなっても、何も変わらず、
でも全てが変わる。
人は愛を失ったとき、全てを失くす。
って事かなぁ?
なんだそりゃ?(^_^;)
隠れた名作
SF要素たっぷりのサスペンス
タイトルがそそる
舞台作品の映画化
その元になった芝居の方が観たことがない
舞台表現と映画表現は全く違うので別物と観るべきだろう
日本テレビが制作に関わっているし長澤まさみ松田龍平長谷川博己などという豪華な面々なので明らかにメジャー系だがこの作品の存在を知ったのはつい最近
誰かは忘れたが映画comで関連作品を調べたらこれが目についてチェックしたらオールタイムベストという金色の称号を得ていた
いわばこの作品に出会えたのは映画comのおかげで感謝している
削除主義には辟易しているが利用価値はかなり高い
冒頭は血まみれの女子高生役恒松だが主役ではない
今回も演技力が光る
全体的に『寄生獣』と似たような雰囲気はあるがグロさはかなり低い
だから予算はあれに比べたら高くはない
車に轢かれる瞬間に一瞬明らかに人形だったのはあまりにも残念で唯一の難点だがそこには予算をかけてほしかった
松田兄弟は弟のほうが圧倒的に好きだし演技力もあっちが上だが龍平独特の飄々としたい佇まいが宇宙人役にぴったりとハマっていた
今回の高杉くんは宇宙人役だが今まで観たなかで1番存在感があった
ハマっていた
主演ではないが彼の代表作かもしれない
宇宙人が侵略する話は古今東西多数あり枚挙に暇がない
今回の侵略者は人差し指一本で人の「概念」を奪っていく設定
侵略者の数は知らないがこの方法で地球そのものを奪いとるのは気が遠くなるような年月が必要だろう
3分とか3日とか豪語していたが無理無理
なんか呑気な話だが宇宙人そのものに高い能力があるのなら武力で制圧するよりコスパが良いことは間違いない
ウルトラマンシリーズにはこのパターンの宇宙人は記憶にない
侵略のやり方がまどろっこいのは仮面ライダーや戦隊モノの悪役に近いがあれほどせこくはない
通信機で援軍を呼ぶのか
まずは下見か
なるほど慎重だな
引きこもり気味の男から概念を奪うと活動家になるのも面白い
愛は惜しみなく奪えなかった
愛はうまくイメージできない
深い
神父役が東出昌大ってのが面白い
松田龍平とか東出昌大のような役者も必要だな
でも妻からは奪えた
全ての景色がまるで違って見えるなんて初体験を済ませた安田一平みたいだ
愛の力は偉大だった
愛を奪われた妻はもぬけの殻なった
どんなオチかと期待してワクワクしたがそれがちょっと弱いかな
言葉がなくても通じるってはいい
無駄な独り言が多いおじいちゃんは知的とは言い難い
人類全体としてはハッピーエンド
星5は流石に厳しいが星1とか2はあり得ない
もしあるとすれば映画を評価するうえで余計な概念があるからだろう
この広い宇宙で地球以外に知的生命体が存在する星はたくさんあるだろうがワープでもしない限りここに辿り着くことは不可能
理屈からいってワープは無理
よってどこまでいっても空想に過ぎないから本当に宇宙人が侵略してきたらどうしようと心配するなんてきっと杞憂に終わる
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