「ナヤミ雑貨店」ナミヤ雑貨店の奇蹟 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ナヤミ雑貨店
SFは空想科学ですから屁理屈が要りますがファンタジーであれば容易に時空を越えられるのが人の心理の不思議さです。
ミュリエル・ルーカイザーは宇宙は何でできているかの問いに「物語」と答えています。人と人の関わりが星座のように綾なして一つの光の筋に繋がる本作はまさに物語の醍醐味を味あわせてくれました。
若手に混じって、きら星のごとき名優が脇を固めているので説得力というか安心感があります。少年たちも邦版スタンバイミーのようです。一人では受けとめられない仮想現実も3人の同時体験であれば尤もらしく化けるのは東野さんの巧みさですね。
情報量の多さは活字では少々しんどいですが映画ならではの良さでしょうか、すーっと、心に滲みてきます。
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