「迷惑もハローワークもあるかいボケ!」アウトレイジ 最終章 しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
迷惑もハローワークもあるかいボケ!
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「アウトレイジ」シリーズ第3作。
レンタルDVDで鑑賞。
前作で大きく変わったやくざの勢力図。花菱会が天下を取りましたが、大組織になった組織の常なのか、内紛の火種が燻ぶり始めていました。そんな折、SM趣味のピエール瀧が韓国でやらかし、現地のフィクサーと揉めたことから新たな抗争事件の火蓋が切って落とされたのでした…
渦巻く権謀術数。金と権力にまみれた人間模様。子が親を食い殺す下剋上。容赦無い銃撃と暴力。―その中にあって、大友は張会長への仁義を貫こうと戦いました。
組織の思惑に利用され、翻弄され続けた大友…。
その姿は「仁義なき戦い」シリーズの広能昌三と重なりました。全てにケリをつけるため、大組織を敵に回した壮絶な抗争が秀逸の極み。一矢報いた後の"始末"のつけ方も良かった…
[余談1]
シリーズの醍醐味である残虐な拷問シーンが無いのは物足りませんでしたが、大杉漣の最期は溜飲の下がる想いでした。
[余談2]
西田敏行と塩見三省は本作の撮影当時体調が思わしくなかったにも関わらず、迫真の演技を見せてくれました。引き込まれました。まさに役者の鑑。人間的な迫力が凄まじかった…
※修正(2022/03/02)
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