「キタノ・ノワール」アウトレイジ 最終章 sannemusaさんの映画レビュー(感想・評価)
キタノ・ノワール
大森南朋が出てるだけで魅力が三割は増すね。
前作までの斬新で、残酷通り越してもはや清々しい殺しのシーン、よりも大友が代表するかつてのヤクザものの侠気の美学により焦点が当たっている印象。
暴力団抗争の中にあっても際立つ、マッドネスな大友の漢っぷり。
ホテル会場での乱射シーンがかっこよすぎてしびれた。
ソナチネやフィルム・ノワールの感じに近い、静かな暴力性と退廃性に満ちていて、見事に融合していた。
この感じも好み。
みんな年寄りになってきたからなのか、前作までにあった喋りのテンポが緩慢になっていて。
少し物足りなくも感じたが、これが味ともいえるのかしら。
人間模様にはコメディ感もあり、さすが役者も揃ってるし、役者の使い方もうまい。
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