「最終章にふさわしい」アウトレイジ 最終章 ジョーカーさんの映画レビュー(感想・評価)
最終章にふさわしい
アウトレイジ完結編として、雰囲気から人間関係、細かなところまで徹底されておりとてもふさわしい作品だったのではないか。
前作で勢力を急激に落とした山王会と、逆に関東に進出してきた花菱会、そして前作でも少し触れられてた、大友を可愛がってくれる国際的なフィクサー、張グループ。この3つの組織が主軸になって展開される。
冒頭から、大友のいままでには見せたことのない楽しげな感じ、そしてまた親しげに話す大友の子分、市川。いままでのアウトレイジ作品とは何かが違うと感じる。また、いままでにはない絶対的な王者感のある張会長もいる。そして本編でも、シリーズお馴染みの怒号がかなり少なくなってる。前2作とは全く作風の違った本作。
塩見さんや西田さんは撮影前に病気にもやっており、かなり痩せられておりどちらかというと哀愁漂う雰囲気。最終章らしい雰囲気なのだが、笑えるシーンが増えているのも事実。アウトレイジシリーズで声を出して笑ったのは本作が初めて。終盤かなり笑えるシーンがありますので。
ラストは他の方のレビューをみてなんとなく感づいていたが、感動というよりも心にぽっかりと穴が開いてしまったような感覚。
コメントする