「収束する物語」アウトレイジ 最終章 にわかさんの映画レビュー(感想・評価)
収束する物語
これまでの2作がたいへん好きだっただけに
期待が過度すぎて、空転した感じになった。
なぜか。
結末は予見される方向で
それについては文句もないし、
なるべくしてなった感じだったが、
今回の物語全体が、
そこに至る経緯ともあまり関係のない一悶着でしかなく、
緊迫感や組織の入り乱れるダイナミズムから遠く、
西田敏行とピエール瀧を眺めるだけの
104分となっていたからだ。
だいたいのシーンが花菱のおっさんたちの会合で終わる。
そのおっさんたちのおっさん面はやはり魅力的だし、
大森南朋などもいい感じなのだけど。
あと、本当に言いづらいが
役者のたけしはもうツラい。
大好きなんだけど、もう舌も回らず、
観ていて苦しいときがある。
衝撃的で「やっぱ俺らの殿だよ!」
と言わざるを得ない監督作をまた待ちたい。
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