「フィクションなのに現実に負けた稀有な作品」アウトレイジ 最終章 Tamonさんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションなのに現実に負けた稀有な作品
続編がでるたびにパワーダウンをしているような気がする。そもそも自分が何を求めてこのシリーズを観に行っているのかと考えるとエンタメとしての暴力シーンであったり、普通ではない人々(ヤクザ)のやり取りであったりとなるわけだが……。流石に三作続けると飽きる。なんだかんだで一番最初の作品が良かった。アウトレイジシリーズが進むにつれて現実でのヤクザの分裂や抗争の方が激化してしまったせいで心底楽しめなくなったのかもしれない。フィクションが現実に追い越されてしまうという稀な作品。ある作家が「フィクションは現実より奇でなくてはならない」と言っていたが、そういう意味ではアウトレイジシリーズは現実に負けてしまった作品になってしまうのかもしれない。
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