「多分、みんなの想像通り でも納得」アウトレイジ 最終章 たまねぎ なきおさんの映画レビュー(感想・評価)
多分、みんなの想像通り でも納得
今回は前2作の延長戦的なオマケ的な作品だと思って見てきました。
雰囲気は期待通りなんですが、最終章というだけあってストーリーはやっぱり察しがついてしまいますね。
静かで重厚な雰囲気は健在なんですが
音楽はやはり久石さんに担当して貰いたかったなぁ、ってくらいです。
うーん、それも有りなんですが、それでもソナチネは画も音も最高だったと感じます。
菊次郎の夏に関しては確かに音が先行していたように思いますが
今回の作品に関してはストーリーが薄いと思うんですね、最終章というだけあってこれまでの回収作業を淡々と進めていくのみなので。
そこに『ザ・DTMで作りましたーっ』というような音をつけられると良くあるヤクザ映画と同じに見えてしまって。。
これなら久石さんの方が良かったわ~と言う感じです。
久石さんの音楽はラピュタのようなアニメならいいですが、映画にはtoo muchですよ。北野映画には「3-4x10月」のように、SE以外には劇番ゼロの作品もあるくらいですから、絵が語るのではなく、音楽が説明するような映画音楽は北野映画には本来的にそぐいません。今の鈴木さんのSEに近いノイズのような、メロを最小限に抑えた音楽が合っています。そもそも「あの夏」などはサイレントにしたかったくらいだったのに、音楽も無し、サーフボードが海に浮かんでいるだけで終わりにしたのでは、主人公の死が呆気無さすぎて、客が付いてこれないというので、センチメンタルな曲とサービスカット満載のエンディングを嫌々付けたのは有名な話です。