劇場公開日 2017年10月7日

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「潔かったぜコノヤロウ!」アウトレイジ 最終章 シネマニアV3さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0潔かったぜコノヤロウ!

2017年10月9日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

また新作を作ると知った時は、嬉しいものも「これ以上どう続けるんだ?」とも内心思ってました。前作でほとんどカタはついたからです。しかもだいぶすっきりと。でもやっぱり気になるから、そのままフラットな気持ちで映画館に行き....。

面白かった!でも、やっぱり「ビヨンド」で終えてても良かったかなあ、とも頭の片隅で考えたり、という感想です。言うなれば今作は、大友達のこれまでの抗争が落ち着いてからのその後を描く番外編のような印象です。だから描いても描かなくても個人的には大丈夫だよな...とは感じましたが、やっぱ出ると見に行かないわけにはいきませんよねw劇場で見れた利点もやはりそれなりにありますし。

相変わらずメンツが凄すぎw 西田敏行さんはかなり見所が多かったです。そしてさらに悪に染まっちゃってます。前作レビューで書けてなかったんですけど、音楽とシュールで独特な笑い要素も引き続き楽しませていただきました。話の進み具合に関してはもっとうまーくわかりやすくスピーディになっててそこは本当さすがです!

ただその分、ちょっと物足りない点もしばしば。大森南朋さんのキャラ、すごく気に入ってはいるんですけど、これまでの大友の弟分の中ではちょっとクセが弱く感じました。その他生き残った、或いは新キャラも過去作と比べて個人的にあんまり強く残る見せ場は少ないように感じました。集中攻撃シーンは最高に気持ちよかったですが、時事的にタイミングが...いや、でもそこは良いシーンだからいっか!w

収束の仕方にやりきれない感が残りましたが、きっと北野監督の狙いはそこなのでしょう。大友の熱き極道魂を最後まで見届けるってだけでもこの最終章に意味があるとは思います。最近の話題作りや放送局金儲けのためのドラマ劇場版や漫画実写よりもオリジナリティのある巨匠の映画の方がずっと好印象です!

82点!スクリーンで見ることをオススメします!

シネマニアV3