ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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良いけど怖い!悲しい!切ない!
最初からいきなり
殺人や自傷行為など
私の予想していたものと
はるかに遠くpg12なので覚悟はしていたがその覚悟が
足りなかった
最初は座席から立ちたかった
とにかく殺人シーンの連続で
帰りたいという衝動が襲ったがそれを踏みとどまり
松山ケンイチとの出会いから場面が180度かわり
予想外の展開が待ち受け
またさらに驚きの展開が・・・
吉高由里子の演技が半端なく怖い うまい
あの人を殺したいとにたりとする表情が
身震いするほど美しく恐ろしい
さらに男(松山ケンイチ)と出会い
そこから人のやさしさにふれ
母となる姿など
殺人鬼吉高がやさしい女に変わるさま
なんて素晴らしい演技!!
前半の恐ろしいシーンは 後半のシーンがあるからこそ
大切な場面だったなと今になって思う
人間のどうしようもない心のありさまを描いていて
どうしたらいいのか 観ていて心が無限ループのように
ぐるぐる回った
描写が残酷でそこはつらかったが
人間の闇を描いた考えさせられる映画だった
吉高由里子と松坂桃李の演技が凄かった。
自分の中にある猟奇的な部分を引き出される松坂桃李の演技と、自分の猟奇的な部分を自覚しつつ松山ケンイチとの出会いで常人の感覚を理解していく吉高由里子の演技が
自分自身もそういった感覚にさせられる程、凄かった。
自分の過ちによって罪の意識を愛する人に植え付け、その人を苦しめ続けていた。しかし、その行為によって2人は出会い、結ばれ、主人公は人らしい心を培っていく。
主人公にとってその殺人は正しさと間違えの2面性を持っていて、その行為に対する後悔や過ちという認識ではなく、許しを乞うような懺悔のような感覚を持っているのだと感じた。
邦画らしさが全面に出ている素晴らしい映画でした。
役者の演技は素晴らしい
原作を見ずに行きました。まず、吉高さん(美紗子)、松坂さん(亮介)を含め、迫真の演技で素晴らしいと思いました。 しかし、説明不足な場面や突発的な場面が多いため、途中でストーリーがあやふやになり、入り込めない感じを受けました。
少しですが例に出すと、娼婦になった美紗子が一年間勤めた店のコックとたまたま出会い、声をかけるシーンも、久しぶりに会ったのに、すぐにヤろうな状況になる場面がありました。
すぐにヤるために、働いていた時の関係は?狙っていたのか?娼婦になった心配はしないのか?などのシーンが描かれておらず、なぜすぐにヤレる状況になったのかの疑問が浮かんでしまうのです。普通なら一年間一緒に働いてた子が娼婦になったことを心配したりしないのかと疑問に思ってしまいます。
また、亮介が日記を読み、自分の母親が殺人者であったのを知ったことで、すぐに怒ってしまうことも疑問です。誰が書いたのかもわからなかった日記を読み、自分の母親が殺人者ですと書いてあることだけを鵜呑みにし怒りを覚えてしまうのでしょうか? 本当に母親が書いたものなのか?幼い時にいなくなった母親はやさしくなかったか?とか考えたりしないのでしょうか? 小学生ならともかく、社会人のいい大人です。そんなに単純なことではないと思います。
もちろん、恨むようなシーンなどがあれば別ですが。
他にも、ひ弱そうな母親がヤクザ事務所に行き、どのように複数人を殺したのかとか、母親が亮介のとこにはすんなり行けたのに、父親のとこには遠くで見るだけで会わずに帰ってしまったのかとか疑問だらけです。
最後に、木村多江さんは若すぎて、父親と年齢違いすぎるだろと突っ込みを入れたくなってしまいます。
性格的に細かいとこや感情のことを考えてしまうので辛口にしています。
時のズレと配役をどう謎解くが鍵
題名から気になりますよね。
主人公・美紗子を演じる(子役・中学生・成人・・・)各女優さんの演技には脱帽@@!
そして序盤目を覆いたくなる場面は、みつ子を演じた佐津川愛美の怪演ありきです。
物語は、順風満帆にカフェを経営する松坂桃李演じる”亮介”の日常の変化から始まって行く・・・
末期の癌に侵された”亮介”の父は、生瀬さん!?と思いきや違う・・・
突然出てくる木村多江演じる細谷って女性・・・・
何か怪しい。。。って、疑心が徐々にもしや?に変わって行きやっぱり!!
ハイ、、、この作品はそのもしや!?が全てが、ツッコミどころ満載に繋がって行きます^^;;
役者さん達の迫真の演技に引き込まれます。
決してハッピーエンドではないけどバットエンドでもない殺人鬼の一生に共感する部分はありませんが、切ない作品でした〜☆3.8
*地上波で無理なグロさもあるので、それ系がダメな方はご注意下さい。
銀行CMでは欲求不満。久々の主演にざわつく"ユリコ"ファンの"ユリゴコロ"
"イヤミス"(読んでイヤな気分になるミステリー)という言葉が使われはじめたのは、そもそも本作あたりからである。2012年に第14回大藪春彦賞を受賞し、本屋大賞にもノミネートされた、沼田まほかるの代表作であり、"イヤミスの原点"的な作品だ。
主演は吉高由里子。決して"ユリゴコロ"だからではない(笑)。吉高ファンとしては、待望の映画主演で「横道世之介」(2013)以来、実に4年ぶり。"三井住友銀行"のCMがヘビーローテーションだったので、そんな印象はないかもしれないが、ホントに久しぶり。その間、NHK朝の連ドラ「花子とアン」があっただけで、ほぼ3年間、女優としては休業している。
作品のカラーもキャラクターも「蛇にピアス」(2008)以来のダークな作品となっていて、吉高ファンの見どころである。共演は松坂桃李と、松山ケンイチ。
"ユリゴコロ"とは、こころの"よりどころ"を意味する造語で、人を殺すことでしか、"よりどころ"を得られないサイコパス的な人物が登場する。殺人鬼による残酷な行為の描写が徹底的に連続する面では、ホラー映画に限りなく近いが、殺人鬼の真相を解き明かしていくミステリーとなっている。
中盤でその正体は見えてきて、答え合わせ的な展開になるので、もし原作を読んでいなら、まっさらで観た方が楽しめる。意外なのは、陰惨なサイコパスの話なのに、"赦し"を感じさせるエンディングに導かれてしまうのが不思議だ。
文章では分からない"事情"も、映像では出オチになってしまうということで、原作の設定にかなり手を入れている。木村多江の、"整形エピソード"を使うところとか…。原作既読の方はそのへんを確かめると面白い。
監督は熊澤尚人。小松菜奈の「近キョリ恋愛」(2014)、多部未華子の「君に届け」(2010)など、少女コミック系ラブストーリー作品が多いが、オリジナル脚本も書き下ろす。
今年7月の実写版「心が叫びたがってるんだ」(2017)は、アニメ版で映像的に完成されていた作品だけに演出の余地は少ないものの、アニメ版にはない学生ミュージカルのリアリティを見せていた。
本作では映像フィルターを多用している。そもそも「ユリゴコロ」はナンセンス設定で、ヘタに細かいリアリティを追求すると破綻してしまう。なので、"殺人イベント"で色調が変わるくらいの強調演出は、ツッコミどころを逸らす効果もある。いい意味でバランス感覚に秀でている。
(2017/9/23 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
泣きました
皆様おっしゃるように、前半はグロ注意。
けど、なぜか目が離せない。
食い入るように観た128分でした。
松山ケンイチと吉高由里子の演技に泣かされました。
特に後半のダム?のシーン。
殺せないと泣く松山ケンイチに号泣、観終わってもひきずってます。
あとはラストのワンシーンも良かったです。
ハッピーエンドとはいきませんが、それまでの重々しさを晴らすようなシーンでした。
まほかるワールド
原作はかなり以前に読んで是非映像化してほしいと思っていたが、叙述トリックは整形ということにしたようだ、更にいくら殺し慣れてるとはいってもヤクザ事務所に押し込んで殺しまくるのは無理だろう、この辺はかなりストーリー変更したようであった。何れにしてもかなり忘れているので原作を読み直さないと、それにしても沼田まほかるさん最近はとんと新作を出さないが、もう作家飽きたのかなあ、又まほかるワールド読みたいなあ。肝心の映画の出来であるがよく出来ていると思う、昨日見た「あさひなぐ」の素人演劇とは大違いだ、さすがプロは違うと思った。
久しぶりに映画らしい映画?
もともと感情がない子が殺人だけに何かの感情を受け取れるようになる。その何かの感情をもとめ成長する子のストーリーを日記形式で進んでいく作品でした。
なぜ感情がないのか、なぜ殺人に何かの感情が芽生えたのかは細かく描写されていなかったのが少し残念だが、久しぶりに異端に触れた作品に面白いと感じた。
日記を読む主人公にも何か日記との関連を匂わす出来事が起こり同時並行に問題が進んでいく感じが映画っぽさを感じ良い印象を受けた。
松坂 桃李の演技がもう少し頑張ってくれたら良かったかなと思った。(2面性の性格の演技が違和感を覚えた)
最近の中では面白かったので出る文句です。笑
あなたのユリゴコロは
心がぐわしっと!掴まれます。
いろんな気持ちにさせられます。
私のユリゴコロはなんだろう…?
かなり見ていて辛いです。
人殺しで快感を得るみさこが初めて愛した人は…悲しい運命ですね
そして亮介のなかに流れる血。
途中狂ったように人を殺したくなる桃李くんの演技、すごいです。
もう一回見たいですね
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