ユリゴコロのレビュー・感想・評価
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沼田まほかるワールドはアブノーマルな世界
「彼女がその名を知らない鳥たち」の十和子も特異な女性でした。
「ユリゴコロ」の美沙子(吉高由里子)にはその存在の哀しさより
気持ち悪さ、の方が優ってしまった。
《人を殺すことでしか心を満たすことが出来ない人間》
そんな人がいるのだろうか?
歪んだ欲望・・・つまりサイコパス?
俗に「殺してみたかった」と殺人の動機を語る人間が存在する。
そんな殺人に快楽を感じる生まれの美沙子。
6歳位で友達を池に突き落とし溺死させる。
少女期(演じるのは清原伽耶)には、ボールがマンホールに落ちて
手が届かない少年。
大学生がマンホールの蓋を押し上げて少年を手伝っていると
美沙子(清原伽耶)が近づいてきてマンホールの蓋をドーンと
叩き落とす。少年は蓋に圧迫されて死亡。
大学生は美沙子の仕業にまるで気付かず、過失致死の罪で
執行猶予となる。
驚くべきはその大学生こそ亮介(松坂桃李)の育ての親の圭介
(松山ケンイチ)だったのだ。
その後、娼婦として生きていた美沙子に手を差し伸べて妊娠した
美沙子を引き取り結婚して田舎の住宅で血のつながらない子供を
出産させて父親として育てる圭介。
しかし美沙子はレストランに勤めていた時の同僚にオーナーの殺人を
黙っている見返りに体を要求される。
ホテルで待ち合わせした美沙子はその男を青酸カリで毒殺してしまう。
やがて刑事が家に現れて危険を感じた美沙子は家出を決行する。
しかし圭介がそれを助けるが、もう匿うのも限界と思い、
美沙子をダムに連れて行き
錘を付けて身投げさせようとする。
しかし最後の最後で救ってしまう圭介。
財布から有金を全部渡して、
「もう2度と俺たちの前に姿を表すな!!」と告げる。
そして成人した亮介は高原のレストランのオーナーシェフになっている。
恋人の千絵と結婚を控えたある日、千絵は失踪してしまう。
そこに事情を知る細谷と名乗る中年女性が現れる。
彼女(木村多江)こそ整形して生き直している母親の美沙子だった。
そして細谷は婚約者の千絵の居場所を亮介に知らせる。
東京のとあるマンションに着いた亮介。
ヤクザの事務所らしい場所には何人もの刺殺体で血みどろだ。
そして奥の部屋に監禁された千人絵。
ヤクザの死体の山は細谷の仕業と知れる。
ここまで無茶苦茶なストーリー。
細谷はターミネーターorジョン・ウィックそれともMr.ノーバディ?
細谷は亮介に殺人を犯させたくなかった・・・と、「母親の愛」みたいな
ことを言う。
事実、「ユリゴコロ」と書かれたノートを読み、母親が殺人鬼と知った
亮介は徐々に異常行動をとり始める。
「血を引き継いでいる?」
運転も無茶苦茶に荒くなり別人格が顔を出す。
それにしても嫌ミスだ。
吉高由里子は聖女のような顔なので、殺人鬼との落差に
「不幸に生い立ち」だなと思わせる説得力があった。
ひとえに演技力だろう。
松山ケンイチの受けの演技も見事だった。
松坂桃李は殺人鬼の息子の屈託と鬱屈そして生まれてくる殺意・・・
表情豊かに演じ分けていた。
木村多江はどうだろう!!
おめおめと整形して生き残っている母親役。
整形したと言う設定がどうしても嘘くさい。
沼田まほかるさんは「ユリゴコロ」を最後に小説を書いてないようです。
これ以上怖くて不気味な映画を観なくて済みそう。
吉高由里子はこの役で日本アカデミー賞の優秀主演女優賞受賞した。
集中力と思い切りの良さ。
殺人鬼の内面を演じた大した女優である。
ちょっと怖いかな
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婚約してたトーリの恋人が突如姿を消す。
何年かしてその恋人の友人という多江が突然トーリのもとに来る。
恋人はヤクザに監禁されて娼婦にされてると伝えてくれた。
トーリにはガンで死にかけの父親がいたが、その部屋で古い手記を発見。
最初は小説かと思って読み始めたが、内容がとんでもなかった。
幼い頃から人と馴染めず心を開けなかった吉高はを人の死のみで心が和らいだ。
そうやって何人も殺して来たが、ある日松山と出会う。
松山は覚えてなかったが、吉高の殺意により「過失」で児童を死なせた過去があった。
その傷で楽しく生きることができず、その点で同調するものがあった。
やがて売春婦だった吉高は妊娠、松山はそれを承知で結婚して子を育てる。
幸せになった吉高だったが、古い知り合いがゆすって来たので、殺す。
これを機にすべてがバレ、松山は吉高と別れる。
そして多江は吉高が大人になった姿、手記に出て来た子供は自分だった。
自分が殺人鬼の子と知りヤケクソになり、恋人を監禁したヤクザの事務所を襲う。
しかしヤクザはみんな殺されてた。多江が先に行ってみんな殺したのだった。
トーリは何故多江が今更自分の前に姿を現したのかと怒る。
でも死にかけの父親のこともあり、受け入れて再会させる。
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劇場で見た。まあまあやったかな。
最後全てが分かってからがやや長く、ちょっと寝てもたわ。
何とも言えないピュアさと狂気を併せ持つ役は吉高にピッタリやな。
ただ手首を切って血がどうだとかのシーンが異常に長い。
そういうのが気持ち悪いおれは正直ずっと目つぶって別のこと考えてたわ。
なおユリゴコロってのは、それがあって初めて人は心を開くというもの。
おそらく「よりどころ」を聞き間違えた言葉ってことらしい。
共感とは別の力
「ユリゴコロ」は奇怪な映画だ。人の死に心の安息を見出だす殺人者の独白で進む物語に、共感などひとかけらも感じることは出来ない。
なのに、もっと聞きたい。もっと知りたい。
殺人者である美紗子の回想として描かれる昔のパートと、恋人の失踪・父の病気でダメージを負った亮介の現代パート。その橋渡しをするのが「ユリゴコロ」と題されたノートである。亮介がノートを読む度に美紗子の回想が進む。
作中の亮介と同様に、ノートの続きが気になって気になって仕方ない。仕事なんて休んでいいから早くノート読めよ!くらい気になる。
「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いている」とはニーチェの言葉だが、ノートを読み耽る亮介が美紗子の暗い安息に毒されていく様子はよくわかる。「ロッキー」観たら生卵を飲んでしまうのと同じくらいわかりやすい。
一方の美紗子はギリギリの暮らしの中である青年と出会う。青年・洋介と過ごすうち、人の死に見出だしていた安寧を、洋介との生活に見出だすようになる。そうすると不思議なもので、あれだけ共感出来なかった美紗子なのに不思議と理解できたような気持ちになる。まぁ、ほんの少しだが。
洋介と出会うことが出来たのは、運命のいたずらなのか?殺人者である自分への断罪なのか、救済なのか。
美紗子が洋介と出会わなければ、美紗子は悩まず過去を振り向いたりもせず、洋介が真実を知ることもなく、亮介がノートを読むこともなかった。だから、それは試練だったのかもしれない。
長い試練の終わりに、ほんの少しだけ訪れる安息がこの映画を素晴らしいものにしていると思う。「ユリゴコロ」は奇怪な映画だ。けれどとても美しい。
幻想
途中まではいいけど、設定にむりが出始めてくる。2人が再会することも、結婚するのも親の不動産も、結婚相手の同僚だったことも、偶然トイレでお願いすることも、やくざを殺すことも、突き止められることも、ハッピーエンド?的な終わりもあり得ない。
やーいやーい!お前の母ちゃんターミネーター!!
突如婚約者が失踪した青年・亮介は、実家で一冊のノートを見つける。その中には恐ろしい殺人鬼・美紗子の独白が記されていた。
亮介と美紗子の運命が交錯するサスペンス・スリラー。
ノートに記された殺人鬼・美紗子を演じるのは『カイジ』シリーズや『GANTZ』シリーズの吉高由里子。
カフェを経営する青年・亮介を演じるのは『ピースオブケイク』『湯を沸かすほどの熱い愛』の松坂桃李。
美紗子が出会う青年・洋介を演じるのは『デスノート』シリーズや『怒り』の松山ケンイチ。
学生時代の美紗子を演じるのは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『3月のライオン』の清原果耶。
亮介の婚約者・千絵を演じるのは『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』『暗黒女子』の清野菜名。
はぁーー、ア・ホ・く・さ…😮💨
ご都合主義的な展開にも程があるだろっ!いい加減にしろ!!!
前半のサイコ・ホラー的な展開にはもの凄くワクワクした。
リストカット描写とか本当に苦手なので、ゾワゾワヒヤヒヤさせていただきました😱
美紗子の少女時代を演じていた子役の女の子、平尾菜々花ちゃん。彼女天才ちゃう!?
対象を見つめる眼差しの恐ろしさが凄まじかった…。
美紗子の中学時代を演じていた清原果耶さんも凄く良かった。あの目は中々表現できないでしょう。凄く恐ろしかった…。
この2人に比べると、吉高由里子は…。別に吉高由里子が悪いわけじゃないんだけどね。あの猫撫で声でサイコパスって言われてもねぇ…😅
幼女美紗子がミルク飲み人形のケツからミルクを流し込むシーンなんて、本当に恐怖を感じた…😨
この人形遊びが、井戸の蓋に空いた穴に生き物を落とす遊びと、のちに美紗子が選ぶ生き方への暗示になっているあたり、非常に巧みなホラー表現だと思います。
消えた婚約者、実家から見つかった古いノート、恐ろしい殺人鬼の独白、次第に蝕まれていく亮介の精神…。
前半はサスペンス要素とホラー要素が絡まり合い、本当に面白かった!
…が、後半がクッソつまらない。結局異性愛と家族愛の安いメロドラマ(映画ライター・高橋ヨシキさんの言葉を借りると「子は宝だよ、おっかさん」映画)に収束してしまった。前半のワクワク返せっ!!
消えた婚約者も、ノートの真実も、想像しうる最も陳腐な形でフィニッシュ…。えー…。
どうせ美紗子は母親なんでしょ?→やっぱり母親でした。
どうせ美紗子に嵌められて少年を殺した青年が親父なんでしょ?→やっぱり親父でした。
どうせ亮介は人殺しなんてできないんでしょ?→やっぱり出来ませんでした。
…あのさぁ…。
まぁ展開が読めても面白けりゃ別に良いんだけどさ。もう少し裏切りが欲しかった。
親父さぁ、何年間同じ髪型なんだっつーの!!
唯一、木村多江の正体が実は美紗子だったという展開には驚かされた。
でもさぁ。
人を殺すことをなんとも思わないサイコパスであることと、ヤクザの事務所にカチコミかけて全員をぶっ殺せる戦闘力があることは別じゃね?
ターミネーターかっつーの。
せめてヤクザ全員皆殺し描写は、画として見せて欲しかった。そうすりゃあかなりのスプラッターホラーとして盛り上がれたのに。
そもそもこの映画って、どういう感情で観れば良いのかよくわからん。
家族の物語で感動させようとしているの?
でも、結局美紗子は子供殺しのこととか全く反省してない訳ですよね。
彼女は良心の呵責で苦しむわけだけども、それは愛する洋介を地獄に落としたことに対してな訳だし。
サイコパスをサイコパスとして描くのであれば、感動路線は捨てろよ。
それで感動するのは無理だよ。だって子供殺してんだもん。何を自分だけのうのうと愛に生きているんだっつーの。
そもそも、そんなに良心の呵責で苦しむなら自首しろバカっ!
美紗子とみつ子のやりとりはかなり良かった。
人を殺す事で生を実感する美紗子と、自らを傷つける事でのみ生を実感出来るみつ子。
この2人の恋愛関係にも似た結び付きこそ、本作で最も心を動かされた部分。
あぁ、成る程!だからタイトルが「百合心」な訳ね!と納得したのだが…。
ベタな家族愛の物語にするくらいなら、このまま正反対な2人による同性愛物語にしてしまえばよかったのに…。
ここから、この映画最大の問題点。
…あまりにもお話がいい加減すぎるっ💦
心を通わせた男性が、かつて殺人の罪を負わせた青年だった…。そんなことある!?
かつての職場の友人の婚約者が、偶然にも生き別れた息子だった…。そんなことある!?
そりゃ映画はドキュメンタリーでない限りは全て作り話ですよ。でも、これはいくらなんでも酷すぎるっ🌀
バカが場当たり的に作ったとしか考えられない。
これなら、最初から全て美紗子が仕組んだ出来事だった、とかにしてくれた方がまだ飲み込みやすいっす。
あともう一点。
亮介の運転が荒かったり、途中からかなり暴力的な人間になったり。
これは亮介が美紗子の血を引いているから、という感じで描かれていました。
これってかなりギリギリな描き方じゃないの?
そりゃあ、亮介は結果として殺人を犯さなかった訳だけど、後半はかなり狂気的な人間になってしまっていました。
殺人の罪を犯した人間の子供は、凶暴なDNAを有しているってこと?
サイコパスの子供もサイコパスになっちゃうの?
いやいや、そういう事じゃないでしょう。
そういう端的な考え方が、差別を産むんじゃないの?
本当に配慮が足らんわー…この映画。
前半1時間は体感時間30分、後半1時間は体感時間3時間。
前後半で極端に評価が分かれる、稀有な作品でした。
前半は本当に良かっただけに、後半の「子は宝だよ、おっかさん」展開が本当に怠かった…😅
物語は最悪だと思ったけど、前半が良かったのでスコアはこのくらいです。
😐「ぼそぼそ…。ぼそぼそ…。」
うん?何言ってんだかよく聞こえないな〜。聞き耳を立ててっと。
🤬「俺には殺人鬼の血が流れてるんだよっーーーー!!!!(クソデカ大声)」
ぐわーーーっ!!耳がぶっ壊れるー!!!
…これホントやめて。邦画あるあるっちゃ邦画あるあるなんだけど、本作はこれが多すぎ。
音量は一定に保ってくれ。耳が死ぬ。
主人公に感情移入出来ない…
吉高さんと清原さんの演じる美紗子はとても美しくて、純粋で人外じみていてとても良かったです。
ユリゴコロについての淡々とした回想のくだりは全体的に良かったですがストーリーの大筋は想像通りでした。
基本的に好みのはずなのですが、とにかく主人公に感情移入出来なかったのが悲しかったです。
殺人鬼の血が自分に流れてると知ってショックを受けたあと破壊衝動に駆られるのが理解出来ず松坂さんが迫真であればあるほど、踏んだり蹴ったりな現状に加えてルーツが特殊なことを知ってバグっちゃった厨二病に見えて冷めてしまいました。
元からそういう素質があって、忘れていたり押さえつけたりしてたそれのタガが外れたみたいな描写があれば良かったのかなと思います。
最後の最後にヤクザを皆殺しにした所で急に美紗子の生々しさが薄れたのもなんだかなあと言う感じでした。
マーダーだよ
原作未読
原作は『彼女がその名を知らない鳥たち』の沼田まほかる
監督と脚本は『君に届け』『おもいで写眞』の熊澤尚人
山のペンション風カフェレストランを営む亮介の婚約者千絵が突然失踪
父が余命わずかな末期癌
父の部屋で表紙に「ユリゴコロ」と書かれたノートを発見
それは連続殺人鬼の美沙子が書き記した自らの暴露本だった
彼女が自分の母だと気づいた亮介は発狂
千絵の友人と名乗る細谷の協力でヤクザの事務所に監禁されている婚約者を救出に向かう
包丁を持って乗り込んだがヤクザを全て殺されていた
救出された千絵の証言で細谷が生きていた母だと知った亮介は整形した美沙子と再会する
内容が内容だけにちょっと悪趣味というかグロい
ナイーブな人にはお勧めできない
リストカットのシーンはあるしレイプシーンもある
亮介が虫を踏み潰すシーンはあるし子供が殺されるシーンもある
金井勇太が演じたラーメン屋のあんちゃんはちょっとかわいそう
『君に届け』の監督だからと同じ感覚で観るべきではない
亮介の母を演じたのが吉高由里子と清原果耶と木村多江
亮介の父を演じたのが貴山侑哉と松山ケンイチ
吉高由里子と松山ケンイチのカラミのシーンで大量のオナモミが由里子の裸体を覆うわけだがかなりインパクトがあった
マグリットの作品みたい
オナモミのような植物を地元では「バカ」と呼ぶがなぜだろう
寄生獣じゃあるまいしヤクザを皆殺しにすることに無理を感じたが拳銃でも使ったのだろうか
みんな良かったがリストカッターみつ子役の佐津川愛美が特に良かった
殺人鬼の血が流れている。
原作は未読です。
殺すことを快感と思う気持ちがわからない。
松坂桃李の穏やかな様子が一変し。彼女をヤクザから救いたい気持ちから殺したい衝動に駆られる。どうして気持ちがそうなるのかわからなかったが母の血が流れていることを知って納得する。
殺されることが救いなんて…。殺せるはずがない。頼まれても殺せない。ましてや夫婦だから。最後の展開は違和感を感じた。そしてヤクザを殺せる。の ?
松坂桃李の演技はすごい。と思った。
でも ? の世界だった。
ユリコゴロとは殺したくなる心。なの
過去パートは雰囲気あって良いのに現代パートが微妙。 亮介がワナワナ...
過去パートは雰囲気あって良いのに現代パートが微妙。
亮介がワナワナしながら怒鳴り散らしたり「殺したい…」「殺人鬼の血が流れている!」とかいちいち厨二っぽくて痛すぎる。
ヤクザにさらわれるとかアジトに一人で乗り込んで全滅させるとか安っぽいアクション映画みたい。
小学生の男の子を殺した時に居合わせた男と数年後に再会はいいけどたまたま職場で知り合った女性が息子の婚約者だったっていうのはいらなかった。
運命的な偶然も二度続くと不自然すぎて白ける。
私の中のユリゴコロ
小説を読んでから鑑賞しました。小説は話の流れや登場人物達の会話に違和感があったので、映画のほうが自然で良かったです。俳優さんたちも素晴らしかった。
みつこ(美沙子)はサイコパスなんでしょうか。でもリスカする友達にご飯作ったりやめさせようとしたり、人間の心もある…。
最後、ヤクザを何人も殺せたのはおそらく毒殺なんでしょうが、久しぶりの殺人でテンション上がってあんなスプラッタになっちゃったのかなぁと思いました。
タイトルの意味は百合ではなかった
ユリゴコロ、百合が関係してるのかな〜とか思ったが
揺られる心、ユリゴコロという意味だったんですね。
小さい頃からユリゴコロがなく殺意や痛みでユリゴコロが芽生えていく感情や、リストカットがやめられないと言っているシーンは、もしかしたらリアルな現実なような気がした。
日記から母の正体を知るまでの流れや、伏線が回収されるシーンがテンポが良く観やすかった!
あと思ったよりもグロくなかった?
(草?は気持ち悪かった笑
原作をしってるから?
ネガティブな意味で微妙。
最後の実家の前で泣くシーンは何でなんだろうな?
最初の方は退屈で、スピード狂?みたいのも謎な特性。なんで?それいる?
なんでノート読んでそんなカッカしてるのかなぁという印象。
女ひとりでヤクザの事務所乗り込んで全員殺しちゃうっていうのはやり過ぎでは…そんな能力がある訳じゃないでしょう…それまでもそんな殺し方はしてないし…
吉高由里子、松山ケンイチなど中心の俳優陣は素晴らしく素敵で映像美だった。
「吉高ユリココロ」は果たしてダジャレか
というツッコミがシャレだが、吉高由里子の闇の部分がもっと見られるかなと期待していたが、想像よりダークさが足りなくて残念だった。前半は助長なサイコパスな話かなと思いきや、手記のなかの物語と現実がリンクしてくる怒涛の展開は引き込まれた。
最後、怒りをぶちまける松坂桃李の演技は迫るものがあったね。
原作からの昇華は見られず、残念
原作が面白かったので、読了後すぐにAmazonでレンタル。
お父さん役はもっと慎重に選んでほしかった。
静かな威厳がちっとも感じられない。
あんな安っぽいひとではないのに。。。
そもそも美紗子との別れと再会も原作と違うから、あんな感じでもいいのか?
主人公の弟くんがいないのもなんだかなぁ。
こちらも原作と違ってお母さんの入れ替わりがないから削られたのだと思うが。。。
ほどよい距離感を持ってノートと関わる人物が必要だと思う。
そりゃバイトくんの反応もそうなるわな。
そもそも、あんなあほそうなバイトくんに相談するなよ。
小説を映画に纏めるために端折ったところが気持ち悪く勿体ない印象です。
原作からの改変自体に批判的な訳ではありません。ただこの作品は成功したとは思えませんでした。
一方で、随所に違和感を感じながらも、吉高由里子と松山ケンイチはとても素晴らしかった。
松ケンからは哀しい優しさがにじみ出ていた。
ほんでやっぱり吉高由里子好きだなぁ。
最後に、木村多江のヤクザ無双にはおおいに笑わせていただきました
重く清々しい
落ちは最初から分かってしまうくらいの分かりやすさ
普通そんな映画は撮り方などを見てしまって映画本来の面白さが分からなくなるんやけど
でもこれは面白かった
ずっと水の中にいてる気持ちになる
殺人者を美化するのは反対やけど、その殺人者の心を自分と同化して見れたのはなかなかいい体験
細身の女性がどうやってヤクザ数名を殺せたかとかツッコミどころもあるけど、まぁそれはいいかな
松山ケンイチは昔の人を演じるのが似合うな
吉高由里子がすべて
レンタルで映画を見て、吉高由里子があまりに良かったので原作を読んだ。
沼田まほかるはドロドロで陰々滅々した作品が多いのであまり好まないのだが、これは良かった。
で、改めて映画を見ると…、やはり原作の出来損ないにしか見えない。
殊に映画初見時に、良いと感じたシーンは「ユリゴコロ」の中身、つまり原作に非常に忠実に創られていた部分で、批判的に感じたシーンはすべて原作からの改変箇所、というのはどういうことだ(笑)
ちなみにこれは、いわゆる「原作至上主義」とは少し違う。なんせ初見時には原作は未読だったのだから。
改変は原作から亮介の弟の亮平、美紗子の家族など登場人物を何人かカットしたことによる辻褄合わせが主なのだが、あまり上手く処理できてるとは思えない。
例えば美紗子を一度は殺す決断をしたが、最終的にはもう夫や子供には会わないという条件を付けて生かすシークエンス。
これは原作者は、一度でもこの決断を洋介にさせるわけにはいかない、と思ったからわざわざ登場させる必然性に乏しい美紗子の家族(2人が出会った時は美紗子は完全に家族と没交渉だった)を引っ張り出して、美紗子の父親にその役割を振ったのではないか?
やはり洋介自身がこの役割を持ってしまうと、少なくとも原作のあの美しいラストシーンには繋がらない、と思う。
原作のラストシーンの美しさが際立っていただけに、映画でそれをあっさり捨てられたのは寂しい。
「ユリゴコロ」の真相を知ったときの亮介の反応も原作と映画ではずいぶん違うのだが、それは原作どおりの反応では観客を納得させるのは難しいと考えたからか。
それとも監督自身が納得できなかったからか。
だとすると、あの原作のラストシーンも納得できなかったんだろうな…。
でもそれならなぜ、「ユリゴコロ」の内容にも改変を加えなかったのだろう?
それと大きな減点ポイントは、亮介が序盤から時折見せる妙な攻撃性。
あれはなんだ、「殺人鬼の血を引いている」という伏線のつもりか?
遺伝子で人間性が決定される、とでも言いたいのか?
だが、それでも美紗子の殺人嗜好は亮介が見せる「単純な攻撃性」とはまったく違う。
何にしても、安っぽくて無意味な演出。
それと千絵の旦那に関するシークエンスは、ありゃなんだ。
事務所に詰めた複数のヤクザを全滅させるとは、確かに木村多江はこのくらいやってのけそうな雰囲気を醸し出したりもするが(笑)、あれはやりすぎだし無意味だろう。
監督は美紗子を何だと思ってるんだ?
特殊訓練を受けた工作員でないと絶対無理。
というわけで、映画としてはあまり評価したくはない出来映えなのだけど、それでも吉高由里子の演技は良かった。
松山ケンイチも安定の演技をしていたのだけど、吉高由里子の前では完全に霞んでいた。もっとも、話の筋からしてそれが正解なのだけど。
観たあと無になった…
スゴいストーリーでした。後味悪いわけでもない。ビックリして無になる感じに似てるのかな。衝撃的ストーリー、あっという間に終わっちゃった。
美紗子の生い立ちが切なくも悲しい。子供の頃からココロが不器用過ぎて環境に追いていけなくて、たまたま出来事が起こってしまったら、元々のところに成長過程でモラルと自分の感情が複雑に拗れて大人になってしまうのもわかる気がする。子供の頃の教育や環境って本当その後の人生や価値観に深く影響する。だから美紗子は普通なら言わずともわかる超えちゃいけないラインが始めからない気がする。
それでも美紗子は負けずに娼婦までしてでも生きようとしてたし、松ケンとの出会いは偶然ではなく、本当にこういう事ってあるんだよ世の中って。この出会いがまたストーリーの主軸にもなってくるんだけど、巡り合わせっていう自分に返ってくるパターンが!フィクションなんだけど、これもまたリアリティあると私は感じた。
ようやく愛情もわかるようになってきて、でも過去の誤ちがついてくる。どうしたらよかったのか…
でも後半はもう理性とかあるでしょ!って思ったが、むしろ捕まりたかったのかな。そのきっかけが子供の婚約者事件だったのか…
悲しくも切なく、悲劇的で壮絶なお話。
まぁ彼女自身はただ生きただけなのかもしれない。
すごい入り込んでしまう映画
最初に見て思ったのは撮り方がうまい。
ホラー映画ではないのに、ホラー映画かと思わせてくる撮り方ですごく怖かったです。
リストカットのシーンが生々しくて見てられませんでした。
主人公が夢中になって読んでしまうユリゴコロの日記のように、こちらも夢中になって映画を見てました。
ユリゴコロは、幼少期の美紗子の聞き間違えの
ヨリドコロから来ていたんですね。
初めは完全なサイコパスのようでしたが
子供を産んで、心のよりどころを手に入れて
初めて喜びという感情も生まれたんですね。
殺人犯だということを忘れてしまうくらい、3人で幸せに行きて欲しいと心から願ってしまいました。
美紗子の変わる姿もすごく描かれていて、全てがひしひしと伝わってきました。
生き様が波乱万丈すぎて、初めて日記を読むシーンで
もしかしたらお母さんは美紗子なんじゃないかとか
カフェに来た知らぬ女の人は美紗子なんじゃないかとか
ドブのところで鉄の鉄板を落として殺してしまった時にいたのが、このお父さんなんじゃないかとか
だいたい全てよぎったこともあり、
だいたいよぎった通りになってましたが
どんどん吸い込まれました。
ドブのくだりを忘れていた時に、彼が昔子供を殺したんだ。
手が滑って鉄の鉄板が落ちて殺してしまったと言ったシーン、胸に刺さりました。
全て日記を読んだ後、美紗子に自殺させるために
こうするしかないと手を縛り重りをつけたのに
できなくて二人で泣くシーンでは、その時には
見ているこちらもすごく感情が入り涙が出ました。
松坂桃李さんの演技力がすごくて驚きます。
顔で感情が全て出てました。
人を殺してしまうという流れは分かってましたが出てくる人たちの使い方が予想と違くて、若い頃と今ので使い分けていたんですね。
この後、松坂桃李さんは、どんな思いで生きて行くのでしょうか。
良い映画という言い方は変に当たる映画ですが
見てよかったです。かなり引き込まれました。
演技派の方が出ていたのですごく見入ってしまいました。
手に汗握る作品でした。
美紗子は、お父さんも息子も本当に愛していたんですね。
血は関係ない。その通りです。
それぞれの演技が光る映画
原作未読で、予告編で気になってやっと見ました!
前半は殺人シーンやリストカットシーンが多く、見るのも苦しい部分がありましたが、洋介(松山ケンイチ)と出会ってからだんだん変わっていく私(吉高由里子)を見ていて温かい気持ちになりました。
過去の罪は許せるものではありませんが、どうか親子三人幸せになってほしいと思ってしまいました。
ストーリー的に、現実離れした部分(偶然息子の婚約者が元職場の同僚で更に偶然息子に伝言を頼む、女性一人でヤクザを倒すetc…)もありましたが、ラストはなんとなくハッピーエンドで満足いく内容でした。
闇を抱える美紗子(吉高由里子)、過去を引きづりながらも優しさが溢れる洋介(松山ケンイチ)、爽やかで優しい男性から徐々に狂っていく亮介(松坂桃李)もそれぞれの役がぴったりで、改めてステキな役者さんだと感じました。
なんか違う。
映画化されると知ったときに
そういえば原作を買ったなーと思い出して
まずは原作を読んでみた。
気持ちわるーい空気感の小説なのに
どうしても一気読みしたくなった。
気持ち悪くて寝れないから。
で、結局映画は観に行かず
今ごろ自宅でDVD鑑賞。
最初から何か違う。
亮介の松坂桃李が違う気がする。
車の運転とか、そんな気性の荒い感じ?
殺人鬼の子供は気性が荒い設定?
穏やかで普通の家族だからこそ
子供たちに隠してきた秘密が
壮大な愛だったってところがミソじゃないのか
木村多江も何か違う。
普通のおばちゃんであって欲しかった。
妙に吉高由里子に似せようとしてて気持ち悪い。
ただ、松ケンの演技は素晴らしかったなー
それだけなので
いまいち。
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